出版社内容情報
LCA(ライフサイクルアセスメント)は、製品やサービスを対象に、ライフサイクル全体を網羅して環境影響を定量的に評価する方法である。1990年代以降、企業がISO 14001(環境マネジメントシステム)を構築する際の有用なツールとして注目され、その原則と実施要件が国際規格として発行された。LCAを実施するためには、ライフサイクル全体にわたる「環境負荷」の分析と、「環境影響」の評価が不可欠である。このため、インベントリデータベースや影響評価手法の開発研究が進められ、やがて製品設計や経営戦略にも実践的に活用されるようになった。
本書は、LCAをテーマとした大学講義での利用を想定して執筆した。環境学・環境評価・環境経営の分野で体系的にLCAを学びたい学生、あるいは環境経営や環境政策への活用を目指す実務担当者を主な読者としている。本書の目的は、LCAの原則を理解し、その基礎的な利用方法を習得することである。構成はISO 14040に準拠し、各章にエクセルを用いた演習を盛り込んだ。実務で本格的にLCAに取り組むには専用ソフトウェアが望ましいが、まずは表計算ソフトエクセルでも取り組めることを伝えることに重点を置いた。
なお、本書で用いるデータは演習用の例示にとどまり、正確性は保証しない。そのまま引用するのではなく、市販データベースや最新情報を用いて頂きたい。
本書が、LCAの理解と普及の促進に加え、環境評価の専門人材育成とサステナブル社会の実現に貢献することを願っている。
【目次】
第1章 ライフサイクルで考える
第2章 LCAの原則
第3章 LCAの実施手順
第4章 目的の設定
第5章 調査範囲の設定
第6章 インベントリ分析「積み上げ法」
第7章 インベントリ分析「原単位法」
第8章 インベントリ分析「産業連関分析」
第9章 インベントリ分析「マトリックス法」
第10章 インベントリ分析「配分」
第11章 環境影響評価「特性化」
第12章 環境影響評価「被害評価」
第13章 影響評価「正規化と統合化」
第14章 解釈
目次
ライフサイクルで考える
LCAの原則
LCAの実施手順
目的の設定
調査範囲の設定
インベントリ分析「積み上げ法」
インベントリ分析「原単位法」
インベントリ分析「産業連関分析」
インベントリ分析「マトリックス法」
インベントリ分析「配分」
環境影響評価「特性化」
環境影響評価「被害評価」
影響評価「正規化と統合化」
解釈
著者等紹介
伊坪徳宏[イツボノリヒロ]
早稲田大学創造理工学部環境資源工学科教授。1970年愛知県生まれ。東京大学工学系研究科材料学専攻修了(博士(工学))。1998年から社団法人産業環境管理協会の経済産業省LCA国家プロジェクトで、ライフサイクル影響評価手法を開発。2001年から独立行政法人産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センターで環境影響評価手法LIMEの開発と産業界への応用研究に従事。2005年から東京都市大学(旧武蔵工業大学)准教授。2013年から教授、2016年から同大学院環境情報学研究科長。2011~17年は東京大学生産技術研究所の客員研究員や客員教授を兼任。2023年から現職。産業技術構造審議会低炭素部会自動車WG議長、エコマーク審議委員会委員長、日本LCAフォーラム企画委員長、日本LCA学会理事、IPBESスコーピングエキスパートグループメンバー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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