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出版社内容情報
本書は、ドキュメンテーション研究における初の包括的入門書である。
歴史的背景と理論的基盤を整理し、学術研究のみならず社会各領域の実践に適用可能な補完的アプローチを提示する。
作曲家、作家、画家、歴史家、政治活動家、福祉機関――これらはいずれも、世界と交わるためにドキュメントを生み出す。本書は、この6つの事例研究を通じ、ドキュメンテーション、コミュニケーション、インフォメーションの絡み合う過程を分析し、主体・手段・成果の関係を明らかにする。
この分析モデルは、人文・社会科学から自然科学・工学・デザインに至る諸分野に有効である。
原著者はドキュメンテーション研究の第一人者であり、アーカイブ・図書館・博物館の専門家はもとより、医療・交通・教育・生産・流通において文書を扱う実務家にとっても必携の理論的枠組みを提供する。
「2025年 ASIS&T 最優秀情報学図書賞 受賞」
【目次】
目次
第1部 ドキュメンテーションの理論(舞台の仕込み;ドキュメンテーションの相補的理論;相補的なドキュメンテーション分析のためのモデル)
第2部 ドキュメンテーションの実際(音楽:フォン・ヴァルゼック伯爵夫人のためのレクイエム(別名モーツァルトの《レクイエム》)
文学:「インディアンキャンプ」―アーネスト・ヘミングウェイの短編小説
芸術:「橋の上の少女たち」―ひとつのタイトル、多数の作品
科学:『デンマーク革命 1500~1800年』―博士論文
政治:雇用と自由のためのワシントン大行進(1963年8月28日)
アイデンティティのドキュメンテーション:名前と番号)
第3部 ドキュメンテーションの理論と実際(比較の観点からとらえたドキュメンテーション;ドキュメンテーション、情報、コミュニケーションを相補的に扱う新たな学問分野)
エピローグ:相補的なドキュメンテーションの観点から見た社会
著者等紹介
ロン,ニルス・ヴィンフェルト[ロン,ニルスヴィンフェルト] [Lund,Niels Windfeld]
ノルウェー北極大学(UiT)のドキュメンテーションスタディーズ学科における初の正教授として1996年に着任し、2014年まで在籍。同大学名誉教授。1975~88年、デンマーク王立図書館情報大学(当時)准教授。カリフォルニア大学バークレー校では2度客員教授を務めた。2001年、ドキュメンテーション研究の国際ネットワークであるドキュメントアカデミーを設立。同アカデミーは世界各地で国際会議DOCAM(DOCument Academy Meeting)を毎年開催している
塩崎亮[シオザキリョウ]
シティ大学ロンドン図書館情報学専攻修士課程修了。聖学院大学基礎総合教育部教授(図書館情報学課程)
大沼太兵衛[オオヌマタヘエ]
フランス国立古文書学校修士課程修了。山形県立米沢女子短期大学国語国文学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



