出版社内容情報
性の多様性(ダイバーシティ)の社会認知は普及し、国民の13人に1人がLGBTQといわれる中で、LGBTQの患者は受診抑制(性差別や偏見,問診時トラブル)、性感染症(告知や予防対策)、メンタルリスク(思春期の対応や物質使用障害)、終末期のケア(介護や意思決定代理人、相続の問題)など、様々な医療的課題や健康リスクに直面しています。これまでの医学教育や臨床研修では性的マイノリティとされる患者への問診スキルや診断上の注意点を十分指導されているといえず、本書では多種多様な価値観や患者背景を尊重した臨床上のケアの在り方を本格的に論じています。
【目次】
1章 LGBTQとは:知っておくべき用語と定義
2章 LGBTQの患者診療に関する臨床教育:次の世代を担う医療者のために
3章 医療面接:性交歴をカジュアルに聞くには?
4章 PrEPとは:HIV予防薬をマスターする
5章 診断・治療の説明:性感染症の診断とその告知
6章 診察での注意点:解剖学的な身体臓器を把握しよう!
7章 メンタルヘルス・ケア1:信頼関係の築き方, 思春期の対応
8章 メンタルヘルス・ケア2:物質使用障害,守秘義務
9章 LGBTQと終末期医療:誰もがよりよい最期を迎える社会へ
10章 臨床現場への提言:ダイバーシティを包括する診療の在り方
(コラム一覧)
米国のダイバーシティ研修の思い出 / LGBTQ理解増進法 / 「医学」以外のマターを教える必要性を認識させられた医学教育の現場 / HPVワクチンの汚名返上 / トランス男性も妊娠できる! / 日本におけるPrEP / PrEPを希望する患者を医療者として支援するには / 細菌性の性感染症の曝露後予防(ドキシペップ) / インテークフォーム(問診票)と名前の重要性 / 10代の若者と市販薬使用障害 / 物質使用の日米比較 / アウンティングとは?
内容説明
性の多様性の社会認知は進んだものの医学教育や臨床研修において、性的マイノリティとされる患者への問診スキルや診療上の注意点は十分指導されているとは言えない状況です。受診抑制や性感染症、物質使用障害やメンタルリスク、終末期のケアの問題などLGBTQの患者は医療的課題や健康リスクに直面しています。多種多様な価値観や患者背景を尊重した臨床上のケアの在り方を本格的に論じた一冊です。
目次
第1章 LGBTQとは 知っておくべき用語と定義
第2章 LGBTQの患者診療に関する臨床教育 次の世代を担う医療者のために
第3章 医療面接 性交歴をカジュアルに聞くには?
第4章 PrEPとは HIV予防薬をマスターする
第5章 診断・治療の説明 性感染症の診断とその告知
第6章 診察での注意点 解剖学的な身体臓器を把握しよう!
第7章 メンタルヘルス・ケア1 信頼関係の築き方、思春期の対応
第8章 メンタルヘルス・ケア2 物質使用障害、守秘義務
第9章 LGBTQと終末期医療 誰もがよりよい最期を迎える社会へ
第10章 臨床現場への提言 ダイバーシティを包括する診療の在り方
著者等紹介
百武美沙[ヒャクタケミサ]
慶應義塾大学医学部卒業後、聖路加国際病院初期研修を経て、米国NYのマウントサイナイ・ベス・イスラエル病院にて内科レジデンシー、マウントサイナイ医科大学老年医学・緩和ケア科フェロー修了。2021年慶應義塾大学医学部・医学教育統轄センター助教を経て、2024年UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)老年科に勤務
サイラス ガズナヴィ[サイラスガズナヴィ] [Cyrus Ghaznavi]
米国出身。ワシントン大学セントルイス医学部卒業、2021年より慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室研究員の傍ら、慶應義塾大学医学部・医学教育統轄センターにて留学志望の学生向けの講義を行う。2023年よりUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)一般内科勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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- 電子書籍
- デラックスベツコミ 2016年12月号…