出版社内容情報
極域科学(きょくいきかがく)は南北両極や高山等の極域における自然現象や物象を支配する普遍的な原理・法則の探究、地球環境変動や地球惑星システムに果たす極域の役割、および極域の地史・自然史の解明等を学問領域にとらわれず、広い視野で解明する学問である。本書は「極域科学」の定義、オーロラをはじめとする両極で発生する現象、特異な地形、生態系などを理解できる入門書である。南極観測隊で越冬を経験した地球科学者による解説で、南極・北極を舞台としたフィールドサイエンスの魅力を感じられる一冊。
【目次】
第0章 極域科学の必要性
第1章 極域の定義
第2章 スフィア(圏)
第3章 磁気圏と電離圏
第4章 大気とオゾン
第5章 対流圏内の諸現象
第6章 水圏と雪氷圏
第7章 雪氷圏と地球温暖化
第8章 地球圏の周辺
第9章 地球圏と氷床
第10章 地球圏の内部
第11章 南極氷床とその周辺の課題
第12章 生物圏
第13章 陸上の生態圏