なぜイノベーションは起こらないのか―真正の需要を捉えるプロダクト創出の科学

チャノフ，マット〈Ｃｈａｎｏｆｆ，Ｍａｔｔ〉/ファースト，メリック〈Ｆｕｒｓｔ，Ｍｅｒｒｉｃｋ〉/サバー，ダニエル〈Ｓａｂｂａｈ，Ｄａｎｉｅｌ〉/ウェグマン，マーク【著】〈Ｗｅｇｍａｎ，Ｍａｒｋ〉/今井 健男【訳】

丸善出版（2025/01発売）

• サイズ 46判／ページ数 206p／高さ 19cm
• 商品コード 9784621310724
• NDC分類 336.17
• Cコード C2034

出版社内容情報

イノベーションは依然として強力な力を持っているが、それを実現するのは容易なことではない。イノベーションが「ひらめきの瞬間」に依存することはほぼなく、バリュープロポジション（価値提案）を主軸に置いた従来のアプローチは極めて失敗しやすい。イノベーションによってプロダクトは人々の生活の一部とならなければならず、そのためには彼らの生活の中に潜む「真正の需要」を明らかにしなければならない。
本書は、科学的根拠に基づいたアプローチを通じ、隠された真正の需要を暴き出し、イノベーションを戦略的に起こすことを目的とした、全く新しいプロダクト開発の実践的ガイドである。

内容説明

イノベーションが「ひらめきの瞬間」に依存することはほぼなく、バリュープロポジション（価値提案）を主軸に置いたアプローチは極めて失敗しやすい。イノベーションによってプロダクトは人々の生活の一部とならなければならず、そのためには彼らの生活の中に潜む「真正の需要」を明らかにしなければならない。本書は、科学的根拠に基づいたアプローチを通じ、隠された真正の需要を暴き出し、イノベーションを戦略的に起こすことを目的とした、全く新しいプロダクト開発の実践的ガイドである。

目次

第１部　偶然のイノベーション（行き詰まりから脱する；真正の需要を偶然見つける；３つのタイプのイノベーション―充形的、変形的、創形的；充形的イノベーション―ＧＭＲ；変形的イノベーション―ＷｅｂＳｐｈｅｒｅ　ほか）
第２部　戦略的なイノベーション（イノベーションを戦略的に起こせるものへ―ダンバラにまつわるミステリー；白昼夢との闘い；イノベーションラボを浄化する；状況を図示して、充たされていない真正の需要を明らかにする；ＤＰＩで真正の需要を明らかにする　ほか）
付録　ＤＰＩ　ステップバイステップ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[人生ゴルディアス]

人間の脳は事象にすぐ意味を与えてしまうので、顧客が何かを買ったらすぐになぜと考えてしまう。このことから逆算し、「なぜ」を掴むことが需要を掴むことだと考えるせいでイノベーションから遠ざかり新規プロダクトの大半は死ぬ。同様に、●●だから▲▲と考えたくなる誘惑は強く、低所得者だから低価格なものを買うはず、のように考えてしまう。本書では、より確度の高い需要の把握の仕方として「〇〇せずにはいられない時の、〇〇」を真の需要とする、みたいな話だった。

2025/04/01

[Go Extreme]

イノベーションの障害：認知バイアス 企業文化 技術的盲点 固定観念 失敗の恐れ 組織の抵抗 市場適応 真正の需要発見：顧客ニーズ 深層インサイト DPI分析フィードバックループ ユーザー体験 イノベーション類型：充形的・変形的・創形的イノベーション プロダクト開発 競争優位 新市場創造 成功要因：無条件の肯定的関心 本音の議論 迅速な試行錯誤 価値提案検証 戦略的イノベーション フラッシュポイント文化 実践的アプローチ：シチュエーションダイアグラム 顧客対話 知識の呪い克服 検証プロセス 新ビジネスモデル

2025/03/06