出版社内容情報
凸解析の基礎理論およびいくつかの応用がコンパクトにまとめられているテキスト.
凸解析は19世紀後半に発展し,今日においては数理経済学や極値理論において重要な役割を果たすにまで至っており,凸解析の基礎知識はほとんどすべての数学者にとって(とくに応用数学者にとって)欠くことのできないものとなった.数学,工学,社会科学の各分野の大学教育課程における凸解析の学習に最適な一冊.
【目次】
凸解析序説
第I部 理論
第1章 基本的定義
第2 章 凸解析における双対性
第3 章 凸解析の演算
第4 章 有限次元の凸幾何学
第5 章 凸極値問題
第6 章 補遺:ベクトル空間上の凸解析
第II部 応用
第7 章 部分空間・錐の凸解析と一次方程式・不等式の理論
第8 章 古典的不等式,幾何学および力学の諸問題
第9 章 Kolmogorov 型微分不等式
第10 章 凸解析と近似・復元の極値問題
第III部 付録
第11 章 凸解析の基本定理
第12 章 凸解析への補遺
第13 章 凸解析と極値の理論
内容説明
本書は凸解析の基礎理論と多様な応用をコンパクトにまとめた入門書である。第1部では、n次元Euclid空間に話を限定し、凸集合の分離定理、掃き出し定理、劣微分、双対性などの凸解析の主題が手際よくまとめられている。第2部は、線形計画法、古典的な幾何学的諸問題や、近似理論、復元問題など、凸解析が有効に働く具体的なありさまの展望である。特にKolmogorov型の微分不等式への凸解析の応用に注意を払っている。第3部では、第1、2部で用いた函数解析、極値問題の基礎理論が整理され、読者の便宜がはかられている。また、訳者の手により、初学者に向けた注意を脚注に施すとともに、正確な読解のために必要とされる予備知識や計算過程をまとめた補遺(Webからダウンロード可能)も用意した。凸解析とその応用に関する学部または大学院レベルの上級コースにおける教科書に適した良書である。
目次
凸解析序説
第1部 理論(基本的定義;凸解析における双対性;凸解析の演算;有限次元の凸幾何学;凸極値問題;補遺:ベクトル空間上の凸解析)
第2部 応用(部分空間・錐の凸解析と一次方程式・不等式の理論;古典的不等式、幾何学および力学の諸問題;Kolmogorov型微分不等式;凸解析と近似・復元の極値問題)
第3部 解析学からの補論(凸解析の基本定理;凸解析の話題から;凸解析と極値の理論)
著者等紹介
田中久稔[タナカヒサトシ]
早稲田大学政治経済学術院教授
丸山徹[マルヤマトオル]
慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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