出版社内容情報
気候変動・脱炭素に関わる話の素顔と本質を図表なしで中学生にもわかるよう解説した本。気候変動でまかり通る7つのウソ(台風が狂暴化,南極の氷が減少など),脱炭素でまかり通る7つのウソ(再エネやEVはCO2削減に有効など)を徹底解剖。
以下「まえがき」から抜粋
人間が出すCO2を悪とみる営みに日本は2005年から年3〜5兆円(国民ひとり3〜4万円)も使い,この調子なら2030年まで使い続けます。総額は100兆円を超すでしょう。出所は電気代の上乗せ分と税金だから,読者めいめい気づかないままもう50万円以上を奪われ,今後も40万円ほど奪われる。合計100万円近くも誰かに貢ぐ…という現実をご承知でしたか? 3人家族のお宅なら,ほぼ250万円ですよ。
その巨費は何をするのか? 温暖化を防ぎ,化石資源の消費を減らす-が能書きでした。しかしどちらも,いままで完璧な空振りだったし,これからも成功の目はありません。
目次
これだけはホント 大気にCO2が増え続けている
「気候変動」編
ウソ1 地球の気温は近年,ものすごく上がってきた
ウソ2 IPCCの気温グラフは,現実をよく表している
ウソ3 近ごろ台風が狂暴化し,水害も増えてきた
ウソ4 人間がCO2を出すせいで, 北極と南極の氷が減ってきた
ウソ5 人間がCO2を出すせいで,各地の氷河が縮小ないし後退中
ウソ6 海水面の上昇,サンゴの死滅など,海に異変が起きている
ウソ7 地球の気温は,大気のCO2濃度が決めてきた
「脱炭素」編
ウソ8 温暖化対策は,世界の未来をよくするために提案された
ウソ9 温暖化対策には,CO2の排出削減が最善の選択だった
ウソ10 京都議定書やパリ協定は,十分な成果をあげてきた
ウソ11 脱炭素は可能。成功すれば,温暖化の防止に役立つ
ウソ12 太陽光発電や風力発電は,国のCO2排出を減らす
ウソ13 電気自動車やバイオ燃料は,国のCO2排出を減らす
ウソ14 脱炭素を説く方々は,気候変動を食い止めたい
参考文献
有用な情報源
目次
これだけはホント 大気にCO2が増え続けている
「気候変動」編(地球の気温は近年、ものすごく上がってきた;IPCCの気温グラフは、現実をよく表している;近ごろ台風が狂暴化し、水害も増えてきた;人間がCO2を出すせいで、北極と南極の氷が減ってきた;人間がCO2を出すせいで、各地の氷河が縮小ないし後退中;海水面の上昇、サンゴの死滅など、海の異変が起きている;地球の気温は、大気のCO2濃度が決めてきた)
「脱炭素」編(温暖化対策は、環境をよくするために提案された;温暖化対策には、CO2の排出削減が最善の選択だった;京都議定書やパリ協定は、大きな成果をあげてきた;脱炭素は可能。成功すれば、温暖化の防止に役立つ;太陽光発電や風力発電は、国のCO2排出を減らす;電気自動車やバイオ燃料は、国のCO2排出を減らす;脱炭素を説く方々は、気候変動を食い止めたい)
著者等紹介
渡辺正[ワタナベタダシ]
1948年鳥取県生まれ。1976年東京大学大学院博士課程修了、工学博士。東京大学名誉教授。専門分野:電気化学、生体機能化学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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