出版社内容情報
環境倫理学・環境経済学・環境社会学など新しい学際的学問の視点から環境保全・循環型社会形成などを具体的に解説。
内容説明
今世紀に解決すべき最大の課題=地球環境問題―本書では、人・社会・自然の調和・共生を地球規模で実現していくための処方箋として、自然環境と社会環境、地域環境問題と地球環境問題、環境政策と環境管理など、基本的な枠組みと史的展開を提示しながら15のトピックスについて解説する。また、環境倫理学・環境経済学・環境社会学などの新しい学問の成果に言及しつつ、自然環境保全・循環型社会形成・共生居住環境形成の基礎も身につけられるよう配慮している。
目次
環境学概論では何を学ぶのか
環境・地球環境の定義―環境とは何か、地球環境とは何か
『沈黙の春』と『成長の限界』―環境主義へ、地球有限主義への二つの画期を学ぶ
地球環境問題と気候変動―地球環境問題とは何か、地球温暖化とは何か
地球システムと「宇宙船地球号」―地球は、有限・絶妙・微妙なシステム
農耕革命・農業革命・産業革命―人類は環境にどう適応してきたか
都市文明と森林破壊―森林の開発と破壊によって都市文明を築いてきた
エコノミーとエコロジー―経済と環境の調和は可能か
環境問題と市場の失敗―環境問題は市場システムでは解決できない
持続可能な発展の経済学―持続可能な発展は可能か
コモンズと社会的共通資本―環境は誰のものか
人間中心主義と生態系・地球主義―現代環境思想の課題は何か
環境倫理学の3つの原則の主張―地球環境に対する振る舞いについて合意できるのか
成長指標・持続可能性指標・幸せ指標―社会の発展と豊かさをどうはかるのか
地球環境時代のライフスタイル―私たちはどう生きるのか
著者等紹介
東樋口護[トウヒグチマモル]
京都大学工学部建築系学科卒業(昭和44年)。工学博士(京都大学)。京都大学大学院工学研究科助教授をへて現在、鳥取環境大学大学院環境情報学研究科教授、同大学情報メディアセンター長。専門は居住空間工学・環境共生論。同大学大学院環境情報学研究科長、同大学人間形成教育センター長、同大学副学長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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