出版社内容情報
4万年前に列島へ到来した私たちの祖先は自然とどう向き合って豊かな生活を営んだか。遊動から定住への変化にどんな戦略があったのか。先史時代の列島に暮らす人々の行動を復元し、現代の諸問題の本質を考えるヒントを得る。
内容説明
大陸とは異なる文化的進化をとげた日本列島の先史時代。四万年にわたる人と自然との関係史を読み解く。日常のライフハックから、環境問題・社会問題―諸問題解決のヒントを探る!
目次
第1部 私たちはどこから来たか―歴史と起源(私たちの由来;日本列島の文化は特殊か;土器と人類;日本の文化は大陸起源か)
第2部 日本列島の人と文化―環境と適応(気候変動と人類社会;文化の東西南北;定住するということ;四季の恵みを活かす;縄文はユートピアか)
第3部 人類は“進歩”するか―身体と行動(時間を管理する能力;過去から日々の行動戦略をみなおす;身体と社会・文化;人類進化と健康問題)
第4部 現代社会に何が起こっているのか―社会と観念(向き合う社会;贈与が結ぶ社会;墓じまい考;個人と集団、平等と格差)
著者等紹介
森先一貴[モリサキカズキ]
1979年京都府生まれ。独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所・主任研究員。東京大学大学院修了後、奈良文化財研究所研究員、文化庁文化財調査官を経て現職。専門は先史考古学(旧石器時代・縄文時代)。約4万年前に始まる日本列島の後期旧石器時代から縄文時代までの環境適応史を研究中。先史時代の人間行動や社会に関する知識に基づき、現代の諸課題に新たな視点からアプローチすることをめざす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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