内容説明
二〇一一年三月一一日の東北地方太平洋沖地震に端を発する東京電力福島第一原発事故以降、人々の放射線に対する意識は激変しました。そして放射能の危険性や原子力エネルギーに対する様々な議論が活発に行われるようになりました。しかし、その前提となる知識が正しく理解されていない点もあるようです。そこで本書は、生活に欠かせない有効な面から、引き起こされる重大なリスクまで、放射線の基礎知識を平易にまとめました。専門家以外の人々が皆で議論するために必読の一冊です。
目次
1章 私たちの身の周りは放射線だらけ(宇宙からくる放射線;大地からくる放射線 ほか)
2章 放射線とは何か(自然放射線;人工放射線 ほか)
3章 放射線の有効利用(医療;産業 ほか)
4章 原子力(原子核反応)の利用(原子力発電(原発)
核兵器 ほか)
5章 安全性とエネルギー(科学の成果は両刃の剣;安全性の哲学 ほか)
著者等紹介
名越智恵子[ナゴシチエコ]
元・東京大学原子核研究所。東日本国際大学名誉教授
仲澤和馬[ナカザワカズマ]
岐阜大学大学院教育学研究科教授
河合聡[カワイサトシ]
元・岐阜薬科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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