内容説明
相対性理論の定番教科書の待望の改訂版。難解とされる相対性理論であるが、本書の記述はやさしくていねいであり、初心者が、基礎的な物理概念と実験の意味を理解しつつ、きちんと勉強する際の最適の教科書である。本書は「物理法則の座標系からの解放」という一般相対論の本質にもかかわる立場をとる。重要な概念は、繰り返し別の観点から説明し、混同しやすいところは面倒をいとわず注意を促している。また、章末には多くの練習問題を難易度の順に配した。改訂版では、近年の観測から明らかになった、ブラックホールの物理や重力波の観測、宇宙論についての新たな進展を盛り込んだ。
目次
特殊相対論
特殊相対論におけるベクトル解析
特殊相対論におけるテンソル解析
特殊相対論における完全流体
曲率の導入
曲った多様体
曲った時空での物理
アインシュタイン方程式
重力波
球対称星〔ほか〕
著者等紹介
江里口良治[エリグチヨシハル]
東京大学大学院総合文化研究科教授、理学博士。昭和48年東京大学理学部物理学科卒業。昭和53年同大学大学院理学系研究科(天文学課程)博士課程修了。昭和58~59年マックス・プランク天体物理学研究所研究員
二間瀬敏史[フタマセトシフミ]
東北大学大学院理学研究科教授、Ph.D.。昭和52年京都大学理学部宇宙物理学科卒業。昭和54年同大学大学院工学研究科修士課程修了。昭和56年英国ウェールズ大学ユニバーシティ・カレッジ・カーディフ博士課程修了。マックス・プランク天体物理学研究所研究員、ユニバーシティ・カレッジ・カーディフ研究員、アメリカ・ワシントン大学研究員を経て、昭和63年、弘前大学理学部助教授、平成3年同教授を経て平成7年から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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