出版社内容情報
おおあわての白ウサギを追いかけてアリスが穴に飛びこむと,奇妙で不思議な冒険がはじまります.オックスフォードの数学者が創り出した,ユーモアに満ちたイギリス児童文学の古典.
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
102
『アリス・オンパレード』第15弾。大手出版各社の文庫は、それぞれのアリスをラインナップに入れているが、岩波文庫は未収録である。これは、岩波少年文庫版。新書サイズ。挿絵は奇を衒うことなく、ジョン・テニエルを採用。訳者は、ファンタジー研究家にして翻訳者、ノートルダム聖心女子大学教授の脇明子。少年文庫への訳出だけあって、言葉の配慮が隅々まで行き届いている。さすがに「にせ海亀の身の上話」あたりは、難渋しているようだが、基本的には小学生でも理解できる語彙、表現への工夫が随所に見られる、誠実な訳といってよいだろう。2013/09/14
あーさん☆GWは墓参りをハシゴしました。暑くてバテました。
51
岩波少年文庫の為、読みやすい。以外と中学生向けかも?(; ̄Д ̄)?2018/05/27
たまきら
39
初読みは小学生、ディズニーアニメがたしか先行です。アニメで好きだったキャラが、本ではそれほど面白くなくって、逆にアニメではそれほど存在感がなかったキャラが本では魅力的だったりしたっけ…。大人になってマッド・ハッタ―が水銀中毒と関連付けられいると知って呆然としたり。子どものころ読んだ本が、実はすごく残酷な現実を潜ませていたりすることに気づいたとき、大人になった気がしたものです…。2025/05/20
Tadashi_N
23
読み直して不思議さがさらにわかった。TVで取り上げられていたのがきっかけ。2022/09/24
ヴェルナーの日記
23
訳者の違う同作品を読み比べてみたが、当然のごとく大きな違いはなかった。『不思議の国のアリス』のような作品は、物語の筋の面白さではなく、作品で語られるナンセンスなギャグが最大の売り物。これが理解できないと、真の面白さが分からない。日本のギャグで譬えるならば、加藤茶の「カトチャン!ペッ!」とか、志村けんの「アイ~~~~~ン!!」や、谷啓の「がちょ~~~ん!?」、タケシの「コマネチ!!」みたいなもので、現在の若者には、たぶん理解できないのと同じであると思う。よって本作は、原文で読むことを必要とする作品だ。2014/02/27
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