内容説明
本書は基礎的な物理の知識を用いて、鉄道の「なぜ」をやさしく解き明かします。VVVFや回生ブレーキといった複雑なシステムが簡単な物理で理解できたり、逆に簡略化できない問題を技術者の工夫が解決していることを本書で知ることができます。動力機関や車両形状などの車両の話題から、レールや橋梁などの鉄道構造物、自動改札や運動ダイヤなど、すべての鉄道ファンが楽しめる内容となっています。また、本書は鉄道という身近な存在から物理を学ぶこともでき、物理へのさらなる興味をかきたてます。
目次
第1章 蒸気機関車のしくみ
第2章 抵抗制御式電車のしくみ
第3章 交流電化とVVVF電車
第4章 気動車のしくみ
第5章 鉄道車両の制動
第6章 鉄道車両の走行抵抗
第7章 曲線の線路
第8章 登りと下り―勾配を克服する
第9章 列車運行と信号
第10章 橋梁とトンネル
第11章 切符と自動改札のしくみ
著者等紹介
半田利弘[ハンダトシヒロ]
東京大学大学院理学系研究科天文学教育研究センター助教。理学博士。1987年東京大学大学院理学系研究科天文学専門課程博士課程修了。日本天文学会会員、日本物理学会会員、鉄道友の会会員。おもな研究分野は電波天文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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