パリティ物理教科書シリーズ
統計力学

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  • サイズ A5判/ページ数 184p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784621082508
  • NDC分類 421.4
  • Cコード C3342

内容説明

熱力学が、物質の熱平衡状態についてのマクロな関係式を与えるのに対して、統計力学は、ミクロな視点から、物質の性質を計算する方法を提供する。本書は、通常の教科書とは異なり、多数の粒子の量子力学から出発して、直接、統計力学を定式化する。統計と確率の基礎的概念から始めて、気体分子運動論を解説した後、量子力学について必要な説明を行ったうえで、観測量の時間平均を行うことにより、自然に統計性が導入されることを示す。これに基づき、小正準集合、正準集合、大正準集合の統計集団を導入し、それらと熱力学との関係を明らかにする。標準的な例題とそれを補う章末練習問題により、容易に実践的な習得が可能である。

目次

1 統計と確率
2 マクスウェルの気体分子運動論
3 量子力学から量子統計力学へ
4 小正準集合とエントロピー
5 正準集合と自由エネルギー
6 大正準集合と量子統計
7 相互作用のある系と相転移の理論
付録A 数学公式

著者等紹介

佐宗哲郎[サソウテツロウ]
1974年東京大学工学部卒業。1980年東北大学大学院理学研究科修了(理学博士)。1980~1981年マックス・プランク固体研究所研究員。1981年東北大学理学部助手。1990年埼玉大学理学部助教授。1996年同教授。2004年同理工学研究科教授。2001~2005年日本物理学会理事、物理系学術誌刊行協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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