内容説明
今われわれが直面している化学物質のさまざまな問題は、いままでの“リスク評価と管理”のアプローチからは見えてこない。なぜ見えないのか、何が問題なのか、これからどうやって環境リスクの課題と向き合うのか。本書では、化学物質のリスク評価の歴史の中で象徴的な三つの事例―水道水・ダイオキシン・内分泌かく乱化学物質―をたどりながら環境リスクへのアプローチの問題点を一つ一つ浮き彫りにし、新しい環境と安全の体系を模索する―。
目次
1章 はじめに:環境ホルモン問題の混乱が教えること
2章 化学物質のリスクと影響の大きさ
3章 リスク評価の歴史:水道水、ダイオキシン、そして環境ホルモン
4章 リスク評価再考:問題はどこに?
5章 環境と安全の新たな体系
6章 環境と安全の体系から環境全体の問題へ
7章 おわりに
著者等紹介
鈴木規之[スズキノリユキ]
1961年東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科修士課程修了。博士(工学)。東京大学工学部助手、金沢工業大学助教授を経て、2000年より国立環境研究所。現在は独立行政法人国立環境研究所環境リスク研究センター曝露評価研究室長。専門は環境科学・環境工学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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