光る遺伝子―オワンクラゲと緑色蛍光タンパク質GFP

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  • サイズ B6判/ページ数 272,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784621080948
  • NDC分類 464.2
  • Cコード C0040

内容説明

緑色蛍光タンパク質(GFP)は、いまやバイオテクノロジーに欠かせないものとなっている。本書では、この光るタンパク質が最初にクラゲとホタルのなかで進化した理由を解説し、生物発光現象に関する歴史や、生物発光メカニズムの解明に生涯をかけた科学者たちを紹介する。“光る遺伝子”の発見からクローニング、大量生産に至る道のりはたいへん興味深い物語である。科学者たちは、この光るタンパク質を、がん細胞の可視化、細胞感染のモニタリング、水質汚濁調査、テロリストが仕掛ける生物化学兵器の検知など、さまざまな用途に利用してきた。そしていまも、胸躍らせるような新発見を求め続けている。本書はこの分野に関する、驚きと感動に満ちた一冊である。

目次

生物の光
プリニウスの杖から燃える恋心まで
ホタルを使って火星生命体を探す?
下村博士のつくった「しぼり汁」
GFPのレシピはどこに?
レシピをコピーしよう
GFP革命のはじまり
水を欲しがるジャガイモと緑色の血をもつ魚
蛍光ウサギのアルバ
缶のなかの光
ロシアの赤い羊
緑のサル「アンディ」と黄色いブタ
カメレオン・FLIP・FRET・FRAP・カンガルー
がん
医療における光る遺伝子
防衛、安全保障、バイオテロリズム
これからの光

著者等紹介

ジマー,マーク[ジマー,マーク][Zimmer,Marc]
コネチカット大学教授。Barbara Zaccheo Kohn ’72 Endowed Professorship(2005)、Christian A.Johnson Distinguished Teaching Professor at Connecticut College(2002年)、John S.King Memorial Award(2001年)などを受賞。米国化学会無生物部門の議長も務める。専門は計算化学、分子化学、環境化学。大学では、学生を交えて、主に緑色蛍光タンパク質の研究に励み、学術雑誌に50以上の論文を投稿

小澤岳昌[オザワタケアキ]
1969年千葉県生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了、理学博士。東京大学大学院理学系研究科助手、講師、分子科学研究所助教授を経て、2007年より東京大学大学院理学系研究科教授。主な研究テーマは、生体分子の可視化と光制御法の開発

大森充香[オオモリアツカ]
1973年オランダ生まれ。ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校卒業、国内製薬会社研究員を経て、バベル翻訳大学院テクニカル&サイエンティフィック翻訳科卒業。翻訳修士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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三色かじ香

2
GFPの見つかるまでとその後の発展の過程を読んでいると、なんでこんなにGFPが広く使われていて、賞賛されているのかが良く分かった。ほかの蛍光色素と比較した話が、なるほど、と思った。2017/02/20

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