• ポイントキャンペーン

健康食品・中毒百科

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B5判/ページ数 316p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784621078402
  • NDC分類 493.15
  • Cコード C0077

内容説明

この本は、現在の医療の分野を二分する形で登場した補完代替医療のひとつ、健康食品が持つ本質的な課題に取り組んだ日本で最初のものである。健康食品は医薬品と違い安全で副作用がないと一般に広く信じられている。医薬品は、有効性と安全性の科学的な根拠の上に国が市販を認めているが、健康食品は品質の均一性、再現性、純度が保証されているわけではない。また、摂取量、摂取方法、摂取経路、効果の目安についての科学的根拠もない。健康食品を摂取するにあたって安全の基本は、それが健康被害を起こしていないか、引き起こす可能性はないか、という被害情報の検証である。個人差はあるが、情報を得ることにより被害を未然に防ぐこともでき、健康被害が発生したときの対応も容易である。この本はそのための情報を提供する。

目次

第1部 痩せ薬(フェンフルラミン、ニトロソフェンフルラミン;フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン;アリストロキン酸 ほか)
第2部 健康食品(アガリクス、カバノアナタケ、マンネンタケ;メシマコブ;シイタケ皮膚炎;トリプトファン ほか)
第3部 漢方薬、生薬(甘草;麻黄、エフェドリン ほか)

著者等紹介

内藤裕史[ナイトウヒロシ]
1932年東京都生まれ。1960年札幌医科大学卒業。1964~1967年米国エール大学附属病院麻酔科研修医。1969年札幌医科大学助教授。1971~1972年米国エール大学薬理学研究室研究員。1976年筑波大学教授。1995年茨城県立医療大学副学長、筑波大学名誉教授。2001年茨城県立医療大学退職、茨城県立医療大学名誉教授。2004年「中毒学の確立」により吉川英治文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のっち♬

115
千件を越える論文や事例から健康被害の鳥瞰図作成を試みる。痩せ薬、漢方薬も3分の1ずつ配分し、民間療法に全否定的な西洋医療至上主義が通底。例えばアトピーなど難病患者を民間へ走らせるのはステロイド乱用や副作用に一因があるが、記述は棚上げ的な相対美化。素材と加工品は性質的に別物であることを認識すれば防げる事例は少なくない。60〜70歳代に被害が多いのは代謝能力に加えて節度や体調変化に対するセンシティビティにも起因すると思う。必須元素やアミノ酸も食事同様バランスが肝心。統計ならぬ事例集として読める人向けの学術書。2023/09/27

はなあぶ

4
健康食品や漢方薬の利用により、引き起こされた健康被害の症例集。個人差もあることながら、身近な健康食品や漢方薬について、過去にこういう事例もあったと知ることで、同様の症状が出た時に対処が早く適切にできそう。本書は、視覚障害者が朗読により知識を得る時のため、あえて図表を使わず、全て活字で記したとの事。それ以外にも、巻頭の索引や平易な文章等、有用な知識を広く共有しようとする著者の思いが本全体から伝わってくる。「マクガバン報告」で業界の癒着を読んだ直後だから、余計にこういう実直な内容の本が貴重なものに感じられる。2014/01/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/209136
  • ご注意事項