内容説明
この本は、現在の医療の分野を二分する形で登場した補完代替医療のひとつ、健康食品が持つ本質的な課題に取り組んだ日本で最初のものである。健康食品は医薬品と違い安全で副作用がないと一般に広く信じられている。医薬品は、有効性と安全性の科学的な根拠の上に国が市販を認めているが、健康食品は品質の均一性、再現性、純度が保証されているわけではない。また、摂取量、摂取方法、摂取経路、効果の目安についての科学的根拠もない。健康食品を摂取するにあたって安全の基本は、それが健康被害を起こしていないか、引き起こす可能性はないか、という被害情報の検証である。個人差はあるが、情報を得ることにより被害を未然に防ぐこともでき、健康被害が発生したときの対応も容易である。この本はそのための情報を提供する。
目次
第1部 痩せ薬(フェンフルラミン、ニトロソフェンフルラミン;フェニルプロパノールアミン、プソイドエフェドリン;アリストロキン酸 ほか)
第2部 健康食品(アガリクス、カバノアナタケ、マンネンタケ;メシマコブ;シイタケ皮膚炎;トリプトファン ほか)
第3部 漢方薬、生薬(甘草;麻黄、エフェドリン ほか)
著者等紹介
内藤裕史[ナイトウヒロシ]
1932年東京都生まれ。1960年札幌医科大学卒業。1964~1967年米国エール大学附属病院麻酔科研修医。1969年札幌医科大学助教授。1971~1972年米国エール大学薬理学研究室研究員。1976年筑波大学教授。1995年茨城県立医療大学副学長、筑波大学名誉教授。2001年茨城県立医療大学退職、茨城県立医療大学名誉教授。2004年「中毒学の確立」により吉川英治文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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のっち♬
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