内容説明
京都らしさを求めてこの街を旅してはならない。京都人のように散歩しよう。急がず、道草と立ち食いを愉しみ、鬼や仏と戯れながら、贅沢に時間を浪費しよう。―桜吹雪の社、謎を沈めた井戸、一年にいっぺんの和菓子、街中の温泉、ぴちぴちした骨董。誰よりも京都を知るエッセイストが大路小路を徹底案内。旅人にはわからない魅力いっぱいの京都。
目次
洛北を歩く
洛西を歩く
洛中を歩く
洛東を歩く
洛南を歩く
著者等紹介
入江敦彦[イリエアツヒコ]
1961年京都市西陣、髪結いの長男に生まれ機の音に囲まれて育つ。多摩美術大学染織デザイン科卒業。’91年渡英、ロンドン在住。エッセイスト。生粋の京都人ならではの視点と鋭い筆致で京都の深層を描き話題を呼んだ『京都人だけが知っている』シリーズをはじめ、英国の文化と生活に関するもの等、著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アラレちゃん
26
京都生まれ、京都育ちの著者が普段の京都を案内してくれる。最近、お決まり的な京都観光に飽きて、地元京都人が案内してくれるツアーに参加するようになった。そのツアーと同じような、地元密着の場所や神社仏閣を紹介してあるので、この本を参考にして、観光するということを計画してもいいな、思っている。ただ、紹介した場所の所在地リストと地図がリンク出来ていれば、なお良かったと思う。他所さんには、住所だけでは辿りつけへんどす(笑)2013/12/06
瀧ながれ
16
京都生まれの著者による、歩くペースで書かれた京都本。といっても、現実から伝承へ、現在から平安へ近世へと、語りはかろやかに行き来するので、なんとなく夢の京都を見ている感じになる。ガイドブックには出てこない京都に、今度は桜の季節に一人で訪ねてみようか、なんてことも考えてしまいます。2013/12/03
KAZOO
13
題名からして、京都好みの人には受ける感じがします。私は梅原猛さんの京都についてのものをよく読んでいるのですが、この本もどちらかというとそちらの分野に入るものかもしれません。一般観光人があまり行かない現地の京都人しか知らないようなところを案内してくれます。でもこのような本が出るとすぐに観光地化するのではないかと心配です。2014/05/06
ユー
8
一言でいうと「上級者向き」。京都市内各地域(洛北~洛南まで)の見取図配置図が頭の中に入っていないと、内容を理解するのが難しいと思います。ベテランの域に入ってから、再度読むと理解が深まるのは間違い無しです。2018/04/20
Noelle
4
いつでも行ける距離の京都だけど、観光客いっぱいのところには行きたくない。でも用事で行く時は いつも似たようなところを訪ねてしまう。そんな私が地元密着の京都に出会いたくなった昨今、タイムリーに出会った本。毎度のことながら、いたずらっ子が大人になったような入江さん目線のお散歩本。エリアごとになってるのが、つい、このコースで歩いてみようと思わせる。洛北、洛西エリアあまり行ったことなかったので、この本片手にお散歩しに行こうかしら? まずは今週末 遅咲きの桜を愛でに、平野神社に行こう!!2014/04/16
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- 和書
- 旧約聖書を学ぶ人のために