内容説明
「西欧輸入型」から「日本独自型」グリーン・ツーリズムへの展開段階に入ったといってよい現在、日本特有の課題が浮き彫りになってきた。本書はグリーン・ツーリズムの本場英国の事例に学びながら、改めて特殊日本的課題―体験主義の浸透と画一化、規制緩和と品質管理、市場の未形成とわが村意識の強化、行政支援の不整備と個別ビジネス化―を見直し、今後の課題を考察している。そして、ツーリズムを媒体とした、真の意味での日本農村の再生へ向けた実践的な提案を行っている。
目次
今、なぜ日本農村再生か
1 イギリスにおける農村ツーリズムの新展開(イギリスにおける農村再生とツーリズム―グリーン・ツーリズムから持続可能なツーリズムへ;イギリスにおける農村ツーリズムの品質保障制度の歴史と現状;農家民宿の経営実態と経営者意識調査結果)
2 日本農村の再生と持続可能な農村ツーリズム―イギリスからのマニフェスト提案(対談・日本農村の再生と農村ツーリズムの役割―マニフェストの具体化に向けて;日本農村の再生:持続可能な農村ツーリズムのためのマニフェスト)
参考資料 小規模宿泊施設品質評価マニュアル
著者等紹介
青木辰司[アオキシンジ]
1952年山形県生まれ。東洋大学社会学部教授、NPO法人「日本グリーンツーリズム・ネットワークセンター」代表理事。環境社会学専攻。「農」を介した新しい都市農村交流を図り、西欧初発の地域づくり活動の普及に多方面に関わる
小山善彦[オヤマヨシヒコ]
1952年福岡県生まれ。英国バーミンガム大学客員講師、東洋大学現代社会総合研究所客員研究員。農村再生論専攻。英国における環境改善活動のグラウンドワークを日本に紹介し、広く田園地域の研究や実践支援に活躍。たびたび帰国し、数多くの国際シンポジウムに出演
レイン,バーナード[レイン,バーナード][Lane,Bernard]
1944年生まれ。前英国ブリストル大学上級講師。グリーン・ツーリズムの世界的な第一人者。日本をはじめ世界各国のグリーン・ツーリズム研究と実践的な支援のためのコンサルタント業務に携わり、日本でも各地で国際シンポジウムやコンサルティングに関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 和書
- 徳川三国志 文春文庫