内容説明
企業のイノベーションが大きな話題となっている。とくに最近はオープンイノベーションが大きな関心を呼び、その関連経営書もいくつか出されているが、残念ながら、技術的な側面から論じた書物は今のところ皆無である。そこで本書は、今後は単なる技術の先端化では企業を永続させるイノベーションの実現は難しいことを指摘するとともに、従来、経営者の仕事であったマーケットづくりは、技術者が主導権を握るべきであり、製品開発以上にマーケット創造が技術者にとって重要となることを力説する、野心的「ものづくり」論。
目次
第1章 「モノ」づくりから「マーケット」づくりへ
第2章 変化の時代―静から動へ
第3章 人の時代
第4章 21世紀は成長する製品の時代―製品イノベーション
第5章 21世紀は組合せの時代―企業イノベーション
第6章 コミュニケーションの時代
第7章 感覚の時代―未体験の体験化
第8章 次世代産業の開発
第9章 21世紀は日本の時代―日本を売ろう!
著者等紹介
福田収一[フクダシュウイチ]
首都大学東京システムデザイン学部教授。1943年東京都生まれ。東京大学で機械工学を学び、1972年工学博士号を取得。その後、東京大学、大阪大学で、助手、助教授として知的設計、知的生産の研究に従事。1989年から東大助教授を兼務、1991年から東京都立科学技術大学生産情報システム工学科教授をへて現職。West Virginia University、Stanford University、大阪大学の客員教授、ASME、IEEE、ISPEなどの役員を務める。設計、生産と人間の問題について関心を持ち、精力的に研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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