内容説明
近年では、メディアが宣伝する“ライフスタイル”というアイデアを追うのではなく、私たちの生活のありかたを見直した、写真映えのいい家ではなく、もっと実用性を重視する傾向の住宅が数多く現れてきている。本書は、過去4年間に設計された住宅や、スタートまたは完成した世界中のプロジェクトの中から、50軒以上の代表的な住宅を集め、今日の建築におけるモダン住宅のさまざまなイメージと技術的かつ美的な発展との関係を考察する。豊富な写真や詳細におよぶ建築図面を収録した本書は、有名、無名を問わず、広々としたモダニズムの邸宅から、より小さい都会や郊外の計画まで、現代住宅建築のすべての面を網羅している。また本書は、今日ますます重要になっている、住宅建築における社会的かつ環境的責任に対する議論にも幅広く目を向けており、本書で紹介するそれぞれのプロジェクトがどのように対応しているかも検証している。
目次
1章 象徴的な住宅(ドーヴァー・ハイツ・ハウス;ハウス・ナイアツ ほか)
2章 都会の住宅(プライベート・ハウス・イン・サバーブ(郊外の個人邸)
カーサ・オン・ザ・カンポ・デル・プリンチペ(カンポ・デル・プリンチペの家) ほか)
3章 実用的な住宅(クングスハット・サマーハウス;エール・ビルディング・プロジェクト ほか)
4章 未来の住宅(パーム・スプリングス・モジュラー・ハウス;M7プロトタイプ ほか)
著者等紹介
ベル,ジョナサン[ベル,ジョナサン][Bell,Jonathan]
『wallpaper*』『Blueprint』『Grafik』などの雑誌で、建築やデザインに関する記事を執筆している
岸田麻矢[キシダマヤ]
アメリカのカレッジで美術学を学び卒業後帰国。グラフィック・デザインやビジュアル・アート関連書籍の出版社を経てフリーランスに。現在は主にデザイン、アート、インテリア、建築などの編集、翻訳、取材、コーディネートなどに携わっている
杉山まどか[スギヤママドカ]
早稲田大学法学部を卒業後、司法試験短答式筆記試験に合格。その後翻訳の仕事に転じ、映像、ノンフィクションの翻訳を中心に活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。