内容説明
次世代ユーザインタフェースとして注目される空間との3次元的なインタラクションを伴うユーザインタフェースを体系的・網羅的に扱った初めての書です。扱う範囲は広く、デスクトップ上の3Dの仮想環境から、CAVEなどを用いた没入型仮想環境、移動運動デバイスを用いた広域仮想環境、拡張現実感のような仮想と現実が融合した複合環境までも含んでいます。
目次
第1部 3Dユーザインタフェースの基礎(3Dユーザインタフェース入門;3Dユーザインタフェース:歴史とロードマップ)
第2部 3Dユーザインタフェース用ハードウェア技術(3Dユーザインタフェース出力ハードウェア;3Dユーザインタフェース入力ハードウェア)
第3部 3Dインタラクションテクニック(選択と操作;移動;経路発見;システム制御;記号入力)
第4部 3Dユーザインタフェースの設計と開発(3Dユーザインタフェースの設計と開発における戦略;3Dユーザインタフェースの評価)
第5部 3Dユーザインタフェースの未来(仮想を超えて:実世界のための3Dインタフェース;3Dユーザインタフェースの未来)
著者等紹介
松田晃一[マツダコウイチ]
東京農工大学大学院工学研究科数理情報工学専攻修了。東京大学大学院工学系研究科電子情報工学専攻より博士(工学)を得る。家電メーカーに勤務。HCIやインターネット上の分散型3次元共有仮想社会(PAW^ 2)の研究開発、VRML97の国際標準化策定、tgifの機能拡張・日本語化を経てUIシステムの開発に従事。アニメーション指向のUI、自然言語理解、エンターテインメント型ネットワークサービスなどに興味をもつ
細部博史[ホソベヒロシ]
1969年生まれ。1998年東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻博士課程修了。博士(理学)。日本学術振興会特別研究員‐PD、文部省学術情報センター研究開発部助手、国立情報学研究所助手を経て、2004年より国立情報学研究所助教授。2005年より総合研究大学院大学複合科学研究科助教授を併任。2005年フランス・ナント大学計算機科学研究所客員教員。制約プログラミング、ユーザインタフェース、情報視覚化、対話型グラフィクスなどの研究に従事
由谷哲夫[ユタニテツオ]
学生時代は半導体物性を専功しつつ、HPのプログラム電卓がきっかけでコンピュータにのめり込む。その後、某電機メーカーで、ラップトップPCの設計、LSIの設計を経て、ネットワーク、ユーザインタフェースのソフトウエアの開発に従事する。特に、言語処理系、ユーザインタフェースに興味をもっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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