内容説明
本書は、19世紀後半から20世紀前半にかけて活躍したマッキム、ラッチェンス、ライト、ワグナー、コルビュジエ、ミース、シンドラーら著名建築家の主要作品について、原図より新たに描き起こした精緻なアクソメ図により、そのディテールを克明に解き明かしている。古典的・伝統的な建築形態から近代的な形態や構造システムへの模索が始まったこの時代、自らの建築理念や夢の実現に向かって飽くなき挑戦を続けた彼らの苦闘の跡がそのディテールに凝縮されている。
目次
1 序論
2 H.H.リチャードソン、ラルフ・アダムス・クラム―ゴシックリバイバル
3 マッキム、ミード&ホワイト―古典主義的ラショナリズム
4 エドウィン・ラッチェンス―古典主義の表現
5 グリーン兄弟とイギリスの同時代人―アーツ・アンド・クラフツ運動
6 フランク・ロイド・ライト―オークパーク時代
7 オットー・ワグナーとアドルフ・ロース―ウィーン合理主義
8 ル・コルビュジエ―古典主義的ヴィラ
9 ミース・ファン・デル・ローエ―スチールフレーム
10 ルドルフ・シンドラー、ワルター・グロピウス、マルセル・ブロイヤー―アメリカの住宅建設
11 フランク・ロイド・ライト―ユーソニアンの時代
12 結論
著者等紹介
八木幸二[ヤギコウジ]
東京工業大学教授
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