内容説明
生命科学系、農学系、生活科学系の学生にも欠かせない物理化学として、主に熱力学について、取り付きやすい切り口で、基礎をじっくりと解説した教科書。理解の題材として、自然現象、生命系の事象をふんだんに用いて、ともすれば抽象的で理解が難しい物理化学の概念を、掴みやすく工夫している。また、つまづきやすい、挫折しがちな箇所をいかに理解させるか工夫した解説である。物理化学が幅広い分野の基礎をなしていることの理解の先に、バイオサイエンスをはじめ、環境・エネルギー・リサイクル問題などわれわれのまわりを取り巻く諸問題を見据えた書。
目次
第1章 はじめに
第2章 原子の構造
第3章 微視的世界から巨視的世界へ
第4章 気体分子運動論
第5章 エネルギーの保存
第6章 エントロピー
第7章 自由エネルギー
第8章 自由エネルギーと平衡
第9章 自由エネルギーと電位
第10章 おわりに―環境、リサイクル問題へのアプローチ
著者等紹介
松本孝芳[マツモトタカヨシ]
京都大学大学院農学研究科森林科学専攻教授、工学博士。1942年埼玉県に生まれる。1967年京都大学大学院工学研究科高分子化学専攻修了。同工学部、工学研究科助手、助教授を経て、1997年より現職。専門は分散系の科学、レオロジー、生物繊維学
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