内容説明
学部初学年の入門の講義から高学年の専門の講義まで利用できる優れた教科書。化学および化学と関連する分野を学ぶ学生を対象にしている。本書は、分析化学の基礎的概念とその化学反応や化学平衡を利用する分析法への応用について懇切丁寧な記述で解説されている。さらに、基本的な実験器具の取扱い、分析データや試料採取の統計的取扱い、化学平衡の概念、重量分析や容量分析に関しては、基本的概念や原理とともに、実験の操作や注意事項についても詳しく記述されているすぐれもの。
目次
分析の目的―分析化学でやるべきこと
基本的な分析器具と操作
分析化学におけるデータ処理
優良試験所規範―分析品質保証
化学量論計算―分析化学者の有用な手段
化学平衡の一般的概念
酸塩基平衡
酸塩基滴定
錯形成反応と滴定
重量分析と沈殿平衡〔ほか〕
著者等紹介
原口紘〓[ハラグチヒロキ]
名古屋大学大学院工学研究科化学・生物工学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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あかり
1
分析化学ではこれが一番好きだ2015/07/24
ザキさmm
0
学校指定の教科書として読破。 本書は分析に関する上では良本と言えよう。 説明は比較的分かりやすく、練習問題もあるので学生向けである。 だが、手放しにお勧め出来ない。何故なら誤植が多すぎるのだ。 練習問題の解答は間違いだらけ(例えば分子量が間違っていたり、計算ミスをしていたりetc) どちらかと言うと、どう間違っているのかを見つけていく事で分析化学の力を養う事が出来ると思う。2010/07/26
本まーちゃん
0
そうだなワード:品質管理分析の誤差は深刻な財政的な損失になる。ピペットとビュレットの洗浄。ホウケイ酸ガラスの体積膨張率0.000025mL/mL℃。過塩素酸エチルの生成による爆発。硫酸バリウムとの共沈、カリウム、ナトリウムとアンモニウムイオン。塩化銀の洗浄。2024/02/16