内容説明
本書は以下のように構成している。第1部は、インバース・マニュファクチャリングの基本的な考え方を環境問題の中で位置づけ、社会環境における位置づけを含めて整理した。ここで整理された基本概念を実現するための方法論を展開するのが第2部である。インバース・マニュファクチャリングに必要な基本的な技術の視点は網羅するように心がけたが、特に第4章「設計技術」は、ある程度充分な整理が行えたと考えている。第3部は製造業の現場で実践されているインバース・マニュファクチャリングに向けた取組み事例を紹介する。ここでは網羅性は必ずしも充分でないが、インバース・マニュファクチャリングという考え方が、ときに真正面から、ときに形を変え、ものづくりの場に浸透しつつある姿を見ることができる。
目次
第1部 基礎編(環境問題と製造業;循環型生産―インバース・マニュファクチャリング;インバース・マニュファクチャリングの社会環境)
第2部 技術編(設計技術;製造・逆製造技術;ライフサイクル管理;廃棄物の資源化・適正処分技術;評価)
第3部 応用編(自動車;複写機;パソコン;レンズ付きフイルム;自動販売機;スケルトン・インフィル―鹿島建設の取組み;鉄道車両―JR東日本の取組み;家電;素材産業―帝人グループの取組み)
著者等紹介
木村文彦[キムラフミヒコ]
東京大学大学院工学系研究科
梅田靖[ウメダヤスシ]
東京都立大学大学院工学研究科
高橋慎治[タカハシシンジ]
(財)製造科学技術センター生産環境室
田中信寿[タナカノブトシ]
北海道大学大学院工学研究科
永田勝也[ナガタカツヤ]
早稲田大学理工学部
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