内容説明
世界の一流スポーツ選手の動作は、頭の錯覚をそぎ落とし、感覚を研ぎ澄ますことから生まれる。運動は頭で理解して感じで実践する。科学と感覚が織り成すハーモニー。それが運動科学である―本書の前半は、体や運動に関する誤解をもとに、身体運動の発現に関する正しい知識を、運動生理学、解剖学、神経科学の側面から説き起こす。後半は、モーリス・グリーン選手やイチロー選手など、世界の一流アスリートの動きは二軸感覚であることを、スポーツバイオメカニクスのデータや図版を豊富に交えながら分かりやすく解説する。科学に感覚を巻き込んだ二軸運動理論のすべて。
目次
第1章 筋力発揮の科学
第2章 運動時のエネルギー供給のしくみ
第3章 脳と運動の科学的基礎
第4章 ヒトの身体の動き
第5章 走運動の科学
第6章 各種スポーツにみる二軸動作
第7章 学生レポート紹介
著者等紹介
小田伸午[オダシンゴ]
京都大学大学院人間・環境学研究科助教授。人間・環境学博士。1954年、愛知県生まれ。1979年東京大学教育学部体育学科卒業。1981年同大学院教育学研究科体育学専門課程(修士課程)を修了し、1984年同大学院教育学研究科体育学専門第1種博士課程単位修得退学。京都大学教養部助手、助教授、総合人間学部助教授を経て、2003年より現職。運動科学、トレーニング科学、身体運動学などを担当。人間の身体運動やスポーツに関する運動制御機構を心理、生理、物理の各方面から総合的に研究している
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