内容説明
二十年ほど前、イスタンブールを訪れた時、夕陽にきらめくボスポラス海峡をへだてた対岸の町、ウスクダルを眺めながら、シルクロードへの旅を思い立った。その後アフガニスタン、パキスタン、イラン、トルコを巡る旅に触発されて、おのずから、未踏の地を埋めてゆくようなアジアへの旅を重ねるようになり、西のローマから東の西安を結ぶシルクロードの道すじをつなぎとめるに至る。洋画家である著者の眼に映じたシルクロードの旅記録。
目次
1 シルクロードへの旅
2 エジプト紀行
3 ヨーロッパ文明のあけぼの
4 中東の隊商都市を訪ねて
5 イラク、メソポタミアへの旅
6 イスタンブールとペルセポリス
7 イスラムの東進と西進
8 ガンダーラとバーミヤン
9 インドへの旅
10 モンゴルへの旅から
11 中国への旅