出版社内容情報
『生きて死ぬ智慧』著者の全体験・全思索
話題の生命科学者・柳澤桂子の生き方・考え方がすべてわかる日記初公開ドキュメント! 「あの般若心経・現代詩訳の傑作(=ベストセラー『生きて死ぬ智慧』)を生んだ体験と思索のすべてが、本書でわかる」(俳人・黒田杏子氏の解説文より)。絶え間ない病苦と孤独のなかで、ついには尊厳死さえ決意……。すがるものは信仰しかなくなり、独学で発心し、多くの人々の熱狂的な共感を呼んだ般若心経(空の哲学)新解釈に至るまでの、日記形式による36年間の悪夢と奇跡―真実の記録。まさに人生は苦なり。では、ひとはいかに救われるのか。絶望の淵で、いのちの意味を究めつづけてきた生命科学者だけが見出しえた[魂の救済]の書。 幼少期からのプライベート写真多数、克明な自筆年譜も収録。
目次
出産―そして原因不明の発病
研究者としての日々
最初の手術―子宮摘出
再入院・解雇
神秘体験
二度目の手術―卵巣摘出
三度目の手術―胆嚢摘出
信仰への渇望
宗教の独学
「神秘体験」はどうして起こるか
人はいかにして「悟り」に至るか
こころにリアリティー(真実)を取り戻そう
神の前に、神とともに、神なしに生きる
神は脳の中にある
「粒子」という考え方
“尊厳死”を決意した日
その後
著者等紹介
柳沢桂子[ヤナギサワケイコ]
1938年東京生まれ。サイエンスライター・歌人として著書多数。お茶の水女子大学卒業後、コロンビア大学大学院博士課程修了。Ph.D.を得て帰国。慶応義塾大学医学部分子生物学教室、三菱化成生命科学研究所に勤務し、マウスを使った発生学において世界に先駆ける成果を残す。が、まもなく原因不明の難病によって、研究者としての未来も人間としての希望も奪われる。病名すら特定されない絶望の日々。ついには寝たきりとなり尊厳死さえ決意するに至るが、奇跡的に抗うつ剤治療が功を奏した。2004年に刊行された読書界で大反響を呼んだ般若心経の科学的心訳(著名『生きて死ぬ智慧』)は、36年間にも及ぶ闘病生活での思索を極めた結晶であった
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