現代語訳 鉄山必要記事

現代語訳 鉄山必要記事

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  • サイズ A5判/ページ数 219p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784621048931
  • NDC分類 564.1
  • Cコード C0021

内容説明

「鉄山必用記事」は1784年伯耆の国(現鳥取県)の人下原重仲によって著わされ、二種の写本(東大本および筑波大本)によって現代に伝えられた「近世たたら製鉄法」の古典であり、本書は東大本を底本としてその現代訳語を試みたものである。「鉄山秘書」と名付けられた東大本はまず俵国一によって解読公刊され、後に三枝博音によって再解読されて「鉄山必要記事」と改題されたが、これらの公刊書では総数126点に及び絵図・道具絵・形状絵などの記事は未解読のままであったうえ、本文についても筆写などに伴う誤字(誤文)、脱字(脱文)の存在が推察された。そこで本訳書では絵図などの記事の解読を試みるとともに、筑波大本を参照して本文の内容の正確な把握に努めている。

目次

鉄山必用記事 第1(金屋子神祭文雲州非田の伝;多々良入道と云う事 ほか)
鉄山必用記事 第2(鉄山に謡馴し蹈鞴歌之事)
鉄山必用記事 第3(高殿作業従事者の人数と賃金のこと;高殿作業従事者への申し渡し事項 ほか)
鉄山必用記事 第4(鑪場の建設工事場で心掛けるべきこと;高殿建設用材木 ほか)
鉄山必要記事 第5(鞴について;大阪鞴屋助右衛門作の鞴 ほか)
鉄山必用記事 第6(鉄山抱人(常雇人)の取り締まりとしての処罰の変遷
山内の常雇人全員を呼び集めて申し渡す条項 ほか)
鉄山必用記事 第7(鍛冶屋だけが鞴祭を行う訳;鍛冶屋の建設材料と諸道具について ほか)
鉄山必用記事 第8(元小屋内の使用道具目録;元小屋に備える帳面の目録 ほか)

著者等紹介

館充[タテミツル]
東京大学名誉教授。(社)日本鉄鋼協会社会鉄鋼工学部会「鉄の歴史―その技術と文化―」フォーラム名誉座長。1945年東京帝国大学第二工学部冶金学科卒業。1966年東京大学工学部教授。1968年東京大学生産技術研究所教授。専門は鉄鋼製錬工学
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