出版社内容情報
冒険者に残された地球最後の未知の大地(中国深奥部)の全貌を多数の写真と精密な地図で明らかにした、世界初の画期的な山岳地図帳。
目次
1 地理学的考察(「ヒマラヤの東」とは;気象と氷河の発達;地形図・山岳地図)
2 最後の辺境(初期の探検 東チベットの登山史的背景 厄介な入域許可問題 開発のパラドックス―遠ざかる辺境)
3 山系と探検・登山史の概説(中央チベットの東端、南チベットと東チベット;横断山脈―東南チベット・雲南・四川;アジアの大河の源流域)
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感想・レビュー
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yoneyama
8
著者・中村保氏は1934年生まれ。一橋大山岳部で1960年代にペルー、ボリビアアンデスで初登攀など実績を残したあと、1990年からは秘境、横断山脈の研究を続け、著書を連発してきたことで知られる。「ヒマラヤの東」「深い浸食の国」「チベットのアルプス」など。この地域の地理に関して世界で最も詳しい人ではないだろうか。若い頃は先端クライマーで、サラリーマンも勤め上げ、晩年からこの横断山脈未踏山域の研究踏査と、言う事無しの人生だと思う。その集大成、3ヶ国語に豊富な地図と写真で無名峰、未踏峰の秘境を紹介する。2025/01/31