出版社内容情報
毎日新聞取材班[マイニチシンブンシュザイハン]
著・文・その他
内容説明
公開情報に基づく情報収集・分析=「オシント」。戦争犯罪、フェイクニュース、進中国の影響力の実態。証拠はすべて、誰でもアクセスできる情報の中にある―第2回「PEPジャーナリズム大賞」2022・検証部門賞受賞。毎日新聞連載「オシント新時代 荒れる情報の海」待望の書籍化!
目次
序章 ウクライナ侵攻とSNS時代の「情報戦」
第1章 ベリングキャットの衝撃―「気持ちいい情報は危うい感情の世紀、どう生きるか」 インタビュー中西輝政さん
第2章 「隠れ株主」中国を探せ―「サプライチェーンのAI解析で見えた『無責任企業のつながり』」 インタビュー水野貴之さん
第3章 市民もオシント―「グローバル企業の監視をあきらめるな」 インタビュー林香里さん
第4章 ワクチンめぐるデマも拡散
第5章 迫る「ディープフェイク」の脅威―「ディープフェイク最大の脅威は『うそつきの配当』」 インタビューニーナ・シックさん
第6章 公開情報を分析せよ 動き出した政府―「日本のインテリジェンスは米の周回遅れ」 インタビュー兼原信克さん
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ばんだねいっぺい
30
政府機関やベリングキャット、一流企業のような高いレベルから、日常の人探しや財テクなどの普通のレベルまでオシントは浸透しているんだと知ることができました。やはり、ネットに繋がらないことの価値が増えていきそうだ。とはいえ、軍事衛星とか赤外線レーザーなんてもう逃げられはしない。2022/10/26
sakanarui2
5
新聞連載されていたころからちょこちょこ読んでいて、あらためてオシント( Open-Source Intelligence)ってどんなことがどこまでできるんだろうと思って手に取った。内容は必ずしもオシントに関するものだけじゃなく、私たちの生活や政治における情報技術の現在地、オープンデータから真実を突き止めようとする人と、ディープフェイクなどで世論を操作しようとする人のいたちごっこについて。子育ての合間の趣味から始まったというべリングキャットの取り組みが興味深かった。2023/05/09
とろりんとう
4
OSINT(Open Source Intelligence)は合法的に入手できる資料を調べる手法。プロセスが透明で、エビデンスとしての妥当性を検証できる。人は他人の言葉や考えよりも数字やデータの方を信用する傾向がある。但し、科学的証明が拡張し、真実を突き止めるのは難しくなってきている。後半は陰謀論、ディープフェイクなど身近な事象であったが、他でも指摘されており、新鮮味はない。中西京大名誉教授のインタビューで「21世紀は感情的な時代に戻る」「インテリジェンスは権力者がどう扱うかが決定的に重要」は刺さった。2024/01/22
ゆうろう
2
昨年の正月に『毎日新聞』に連載され、興味深々だったオシントに関する企画記事に大幅加筆、再構成し一冊に纏めたもの。よく出版してくれた❗️この時代に取り上げるべき題材だと思う。脱線するが、別の全国紙Aのそれは全く精彩を欠く内容だった。そして今年のは、のっけからインタビュー記事とは…⤵️😰 劣化が止まらないA新聞に心底哀しくなった。さて、この本のタイトルは『オシント新時代』だが、内容は必ずしもオシントだけにとらわれておらず、副題の「ルポ・情報戦争」の方が本書の特色をよく表していると感じた次第。類書も読もう❗️2023/01/23
Meistersinger
2
「オシント」「ディシンフォメーション」「インテリジェンス活動」を一緒にまとめてしまったのは良くないんじゃなかろうか。オシントについては『ベリングキャッツ』を読んでるので、その捕捉にはなったけど。2023/01/22
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