出版社内容情報
保阪 正康[ホサカマサヤス]
著・文・その他
内容説明
世代論による新たな「国民の歴史」がここに。共通の歴史体験は世代を形成し、世代はまた相通じ合う歴史観を生み出す。戦争体験を継承するために、現代史研究の第一人者が世代論によって歴史を見つめ直すライフワーク!司馬遼太郎、吉田満、水木しげる、鶴見俊輔、遠藤周作、野坂昭如、小田実、渡邉恒雄、山中恒、野中広務、篠田正浩、半藤一利らは、戦争に何を見て、平和を語ったのか?本当に語り継ぐべき「国民の歴史」。
目次
第1章 戦争要員世代へのレクイエム
第2章 戦争の時代を動かした先行世代
第3章 戦後75年、歴史の教訓
第4章 裏切られた「感受性豊かな世代」
第5章 少年たちは戦争の残酷さに直面した
第6章 半藤一利を継承する
著者等紹介
保阪正康[ホサカマサヤス]
1939年生まれ。現代史研究家。ノンフィクション作家。これまでに4000人以上の証言を得、近現代史の実証的研究を続けている。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞、2017年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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onepei
2
たしかに世代替わり(違い)は変化を生むと思う2022/11/20
Go Extreme
1
戦争要員世代へのレクイエム: 青春を戦争に奪われた大将11年生まれ 我々は戦争のために生まれたのではない 前世代の戦争責任を問うた司馬遼太郎 戦争の時代を動かした先行世代: 特攻世代を死地に向かわせたのは誰か 鳩山一郎はなぜ東条英機に屈服したのか 戦後75年、歴史の教訓: 天皇による平和へのメッセージ 裏切られた「感受性豊かな世代」: 小田実と野坂昭如の戦争体験 少年たちは戦争の残酷さに直面した: 少国民たちは「価値観逆転」をどう生きたか 軍事教育によって負った「心の傷」 半藤一利を継承する: 戦争の傷痕2022/11/12
tecchan
0
世代を軸に昭和史を描く。明治に生まれた戦争遂行世代、戦争の犠牲になった大正世代、少年時代に戦争を経験し戦後の価値転換を目の当たりにした少国民世代、戦後の民主主義時代。生まれた時代により受けた教育、そして生き方も異なっている。自分達の世代が次代に何を継承していけば良いのか。特に戦争体験について。2023/07/24