出版社内容情報
秘蔵写真と数字で蘇る真実の太平洋戦争! 大反響を呼んだ毎日デジタル企画。著名人のリアルな証言も収録。
内容説明
太平洋戦争を日本はどのように戦い、負けたのか?数字が証言する、“一億総特攻戦”のリアル。
目次
第1章 230万人はどのように戦死したのか?
第2章 神風は吹いたのか?―4000人が死んだ「特攻」
第3章 真珠湾攻撃は米国を砕いたのか?―国力4分の1、日本の大ばくち
第4章 欲しがらずに勝てたのか?―国民生活圧迫、子供の平均身長が縮んだ
第5章 戦艦大和は不沈艦だったのか?―沖縄海上特攻、最後の戦果は撃墜3機
第6章 沖縄は「捨て石」だったのか?―本土決戦準備、近衛兵は芋を植えていた
第7章 アジアは一つだったのか?―帝国崩壊、死者は2000万人を超えた
著者等紹介
〓橋昌紀[タカハシマサキ]
東京都出身。早稲田大学法学部卒。地方ブロック紙記者を経たのち、2002年4月毎日新聞入社。仙台支局、夕刊編集部、社会部、経済部、デジタル報道センターなどを経て、17年4月より毎日新聞山形支局次長。これまで国土交通省、海上保安庁、内閣府(経済財政政策担当)、航空・鉄道・海運、建設、重工業、自動車、製鉄業界などを担当。主な取材歴に「函館ハイジャック事件」「耐震強度偽装問題」「JR福知山線脱線事故」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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futabakouji2
9
背は小さくなる。食べ物は貧しい。大和は片道覚悟の特攻ではなかった。関門海峡に魚雷が配置される。 アメリカの日本包囲戦、海上輸送の遮断の徹底には驚く。これじゃあ、東南アジア、中国大陸、朝鮮半島からの資源・食料が入ってこない。 日本という城を兵糧攻めしているようだった。2018/09/24
Micky
6
太平洋戦争〔この名称には賛否あり)の統計やデータでこの戦争を把握する材料。 この中で納得したことあり。 巷間で言われている大和の沖縄片道切符は実は違った。 燃料は十分積んでいたらしい。 軍令部の指示は片道特攻。ところが呉の司令官は乏しいタンクの底をさらって15000トン積み込んだ。「片道で送り出せるか!武士の情け。本部には間違いましたと言っておけ!」こんな軍人がいたことは悲惨な戦争の中で少しだけホッとする。2018/07/19
さえきかずひこ
6
既知の事実が多かったが、統計資料をあわせて読むことで、太平洋戦争に至ったわが国の愚劣さと戦争によるモラルハザードがより深く理解できる一冊。集団となった日本人は精神主義に陥りがちでその性質は戦後72年経っても変わってはいない。過去のデータを通して、現在のわたしたちに通じるものが見えてくる。2017/09/25
Shibata Yoshio
2
義務教育の中でもきちんと教えていくべきだと思う。2019/09/08
くらーく
1
今の日本もデータで語れない、なんて記事を読んだ気がするなあ。こうやって、データと照らし合わせてみれば、アメリカとの戦いの無謀さが分かるだろうにねえ。 今だったら、アメリカに北朝鮮が戦いに挑む感じかねえ。そこまで酷くないか。一応、五大国の一つだったのだから。でも、輸出品が生糸だからなあ。精神力で勝てるって言った奴の顔がみたいわな。だったら、証拠を見せろと。 本書では、文章とグラフや表が離れていて、ちょっと見にくいのが残念なところ。もっと多くのデータで本格的な書を作って欲しいなあ。2019/08/24