内容説明
「お前を狩って、奴隷にする日を待っていた」。雪深い国の王子・クリストは、無実の罪で実の兄によって牢に監禁されてしまう。その牢へ毎日現れる若き神父のブラッドレイに、次第に惹かれ始めるクリストだが、この出会いこそが、クリストの人生を屈辱的なものに変える元凶だった。牢から攫われ、連れ出された先は、自国が植民地にしている南国の島―。「ここでは、お前のような肌の白い者は、間違いなく狩られる運命だ」。こうして、どこへも逃げられなくなったクリストに、ある取り引きが持ちかけられる。受け入れるまで屋敷に閉じ込められ、一度は惹かれた男から辱められることになったクリストは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タビサ
38
清廉過ぎるクリストは兄によってでっち上げられた罪状で投獄されたのにそれでも兄を一途に思ってるところがお人好しと言うか何と言うか。投獄されている時に出会ったのが神父のふりをして近づいた植民地のドン、レイザック。お互い真逆の志を持ちどちらも其々に正義と思ってるから相容れないけれど徐々にお互いの気持ちが融合しあい・・・。クリストの純粋で真っすぐなところもレイザックの後半の甘さも良かった。前半が嘘のように後半イチャラブでした。兄の激変ぶりは何だったの?旧作は未読です。 2016/02/23
たべもも
30
★★★★☆。旧版未読。出会いからラストまで、二人の関係性が 変わる度にハラハラさせられました。その中でもブレない受けのひたむきさが良かったです。兄王との確執や受けと隣国王子との関係、攻めの目指すものなど全ての事柄が上手く纏まってとても良い読後感。最後の攻めの甘さにうっとりです♪2015/06/30
黄葵
16
囚われ皇子とか、海賊(マフィア)とか拉致られ監禁大好き。ファンタジーロマンハピエンでよかった。個人的にハリー皇子のスピンみたいなのがあればいいなぁ〜っと思ってみたり。2016/06/19
うにすけ
16
フェアで購入。表紙でびびったけど、犬飼先生で一番好きかもってくらい、私好みのロマンス!読み応えばっちり。神父のときは胡散臭いかなと思ったけどそこがたまらんかったです。ハリー王子が気になるので何かあればいいのにと思いました。スピンないのかなぁ。2016/01/26
nono
15
BL。以前プラチナ文庫アリスから出たもの。既読。無実の罪で投獄された第二王子と、マフィアのドン。前作読んだ時はドラマチックな展開にときめいたものの、今回は一体何処で恋になったのか?ちょっと疑問が…あれだけの事をされて愛に変わる切っ掛けが欲しい。何だか可哀想な立ち位置のハリー王子の幸せを祈りつつ、さくさく読了。2017/08/12