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内容説明
私たちはまだ、彼のことを何も知らない。長渕本人との対話を含む、衝撃の450枚。この国の「男性」や「日本人」が抱えた矛盾を、根本から問い続けてきた男の真実とは―。
目次
第1章 長渕剛という人間
第2章 日本人にとって男らしさとは何か
第3章 家族の一人として
第4章 弱さとやさしさ
補論 無限のごとき堂々巡りの中で
第5章 非暴力的な男らしさ、寛容な愛国心はありうるのか
第6章 明日を始めるために
第7章 長渕剛との対話
終章 母なる歌を歌い殺すということ
著者等紹介
杉田俊介[スギタシュンスケ]
1975年、神奈川県生まれ。批評家。法政大学大学院人文科学研究科日本文学専攻修士課程修了。文芸誌、思想誌に文学やサブカルチャーについての批評を発表するとともに、若年層の非正規雇用問題にも深く関わり、その論考が注目される。また、20代後半より障害者介助を生業としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
23
私は元々、歌を聴いていても、あまり歌詞に注目をせずに聴いているけど、長渕剛は唯一と言っていいほど、とても歌詞にも意識してしまうシンガーソングライター。それは多分、長渕剛自身の想いが、あまりにも純粋に、なんの装飾も加えずにストレートに歌詞にぶつけてられているから…。これは、それを改めて、順を追って示してくれている本ではないかと思う。繊細さと荒々しさ、弱々しさと力強さ、死と生。読めば読むほど、聴けば聴くほど長渕剛の複雑な人間像が私の中で形成されてしまった。そこがイイんだけどね!2017/11/21
遊々亭おさる
14
男らしさと弱さ、愛国主義と反戦平和、相反するイメージのなかで熱烈なファン生み虜にする男・長渕剛の本質を探るため著者の経験や本人へのインタビューを含め書き連ねた一冊。著者には申し訳ないが流し読み。やはり歌というのは、何をどう感じ解釈しようとも聴き手の自由なのだと思う。著者をよく知る人が、著者の生き方のなかにある長渕剛の影響を知るうえでは良い本か。とはいえ、しばしば道化者として嘲笑の対象ともなる長渕さん、そこに弱さにもがく人々を惹き付けてやまない魅力の源があるんじゃないかと、いちファンとして思うのであります。2017/11/30
hiratax
4
本書はこれまでの杉田俊介の本として桁が違う売れ方をしているという。長渕剛の来歴を幼少期から追い、熱心なファンから世間に同じく嘲笑に流れ、そして出会い直した体験が正直に綴られている。これまでの杉田本にある神経症的な文体が後退しているので、読みやすい。これまでのサブカル批評にありがちな、批評家がシニカルな視点から意外な対象を語るといった風体でもないのもすごくいい。マジ(メ)な本。2016/06/24
飯田一史
3
読みはじめたら止まらず、完全に長渕観が(いい方向に)変わったので勢いでそのまま著者にインタビューしました。 http://bylines.news.yahoo.co.jp/iidaichishi/20160430-00057242/2016/04/27
桃果
2
No.49 ★★★ 自分が変わる、進化?するってどういうことなのか、そのままの自分を認めることなんじゃないかなって考えた。2016/06/29