内容説明
ノーベル生理学・医学賞受賞!大村智先生がおしえてくれた『挑戦すること』のすばらしさと『人との出会い』の大切さ。大村智先生からのメッセージを特別収録!
目次
第1章 「自然が友達」の子ども時代(ウナギとりで知った自然の不思議;甲府盆地の山なみを見ながら育つ ほか)
第2章 人との出会いで道がひらける(マイスター制度ではじまった大学生活;自宅から大学まで走って通学 ほか)
第3章 「人の役に立つ仕事をしよう!」(朝6時に出勤する29歳の新人研究者;「この論文を書いたのは、あなたですか?」 ほか)
第4章 ついに発見!2億人を救う化学物質(「人と違うことをしよう!」―動物薬の開発;ポケットにはいつもスプーンとビニール袋 ほか)
著者等紹介
馬場錬成[ババレンセイ]
1940年東京都生まれ。東京理科大学理学部を卒業後、読売新聞社に入社。編集局社会部、科学部、解説部を経て論説委員となる。2000年に読売新聞社を退社。東京理科大学知財専門職大学院教授を経て、現在は、特定非営利活動法人・21世紀構想研究会理事長、科学技術振興機構(JST)中国総合研究交流センター上席フェロー、全国学校給食甲子園大会実行副委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かいゆう
42
【2016小学校高学年課題図書】「人のマネではその人のレベル止まり」「もっと勉強しよう、学び直そう」工業高校の教員となった後も、化学を専門的に学び直したいという気持ちから、いろんな人に出会い、いろんな場所で学び、研究者となった。限られた時間の中でも、やりたい事に向かって行動していく事で、道を切り開いた。その真っ直ぐな姿勢が、結果に繋がったのだなと思う。遠い国での成果だとおもっていたけれど、実は犬のフィラリアの薬でもあると知り驚いた。地道な取り組みがたくさんの命を救ってくれている事に感謝です。2016/06/15
けんとまん1007
31
改めて大村先生の凄さを実感。ご本人の努力、思い、バイタイリテイーだけでなく、ご家族(特にご両親)の影響や、その延長線につらなる数多くの人たちとの出会いの影響。もちろん、それを踏まえたご本人の力もあるが、それが、相互作用を及ぼした結果が、今の姿だと思う。人のためにということを、改めて考えた。そこには、慢心も自己中心的な視点もないのは当然、何のためにということを考え続けることがある。それと、人と同じことをやっていては・・・という件は、よく耳にするが、これも再認識した。2016/06/01
ネコタ
24
「寄生虫によって起こる感染症の治療法の発見」の業績でノーベル生理学・医学賞を受賞された大村先生がどのような人生を歩んでこられたかが紹介されている。研究者の中では意外なのでは、と思ったのがスポーツに明け暮れていたこと。決して勉強ばかりではなかったのが印象的。でも中学時代に好きな女の子に「阿修羅像」を贈ったのはちょっと笑ってしまった。他の人がやっていることの真似ではだめ、それ以上のことをしなければいけないと研究に取り組む。並大抵じゃない地道な努力がノーベル賞に結びついた。2017/08/16
杏子
24
第62回読書感想文課題図書高学年向け『「人との出会いを大事にしましょう」人との出会いを大事にし、何事にも誠実に取り組んでいけば、やがていい結果につながる』ノーベル賞を受賞した大村先生の子ども向け自伝だけれど、大人にも通じるものを感じた。実際にどんなことをしてノーベル賞受賞したのか、この本を読むとよくわかった。人のために役立つことを達成された大村先生!あらためてすごいな。去年、大村美術館に行っていてよかった。どういうわけで美術品を集められたのか、よくわかりました。故郷の人々への恩返し。なるほど!と思ったよ。2016/04/16
荒野の狼
21
2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智博士の伝記で、1時間半ほどあれば通読可能な189ページ。小学校高学年(5・6年生)の課題図書になっている。私は大学の医学部微生物学の教員・研究者であるが、本書は年齢を問わず、研究者や医学生・医師には特に薦めたい内容。大村博士自身が3ページの紹介文を冒頭に書いている。青少年の読者を意識したためか、青少年の頃の大村博士の経験が、後年、博士の成功に結びついたとする内容が第1章で61ページまで。2016/06/24
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