内容説明
シナリオ・プランニングとは、起こりうる複数の未来を想定し、その後の企業の戦略にまで“つないで”実利を上げるための思考法。単なる世の中の未来予測にとどまらない、企業としてリアリティのある戦略や儲ける仕組みまでを考えるものです。本書では、現代の企業の多くの成功事例・失敗事例を通して、シナリオ・プランニングの本質をお伝えします。
目次
第1章 “未来洞察”に成功した企業、失敗した企業―マクロ環境の変化を読み解き、未来ビジネスを模索する(未来と正面から向き合う;未来観の粒度を上げる;社会の未充足ニーズを探す;複数の未来に対応する)
第2章 “未来戦略”に成功した企業、失敗した企業―ミクロ環境を捉え直して、未来ビジネスの戦略を洞察する(顧客についての洞察力を高める;新規参入を含む競合・代替品についての洞察力を高める;産業のバリューチェーンについての洞察力を高める;もうける仕組みについての洞察力を高める)
第3章 未来ビジネスを創造する―思考ツールとしてのFUSIONフレームワーク(これからの時代に求められる思考のスタンス;アタマをやわらかくして、まるで“未来に住んでいる”かのように考える;「2階」と「1階」を行ったり来たりする;具体性のあるビジョンを持つ;テスラモーターズの秘密のマスタープラン;具体性を極めると「自分事」になる;3つの山を一気に越えるための一貫した思考の連続性;一貫した思考を実現するFUSIONフレームワーク)
著者等紹介
西村行功[ニシムラミチナリ]
株式会社グリーンフィールドコンサルティング代表取締役。長崎県生まれ。一橋大学卒業後、オムロン株式会社にてマーケティング戦略および全社経営戦略の策定に従事。ミシガン大学にてMBA取得後、戦略コンサルティングのコーポレイト・ディレクション、BPRコンサルティングのCSC Indexを経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。