内容説明
チャットモンチーを脱退して1年、過ぎゆく日常を見つめ、自らの原点をたどる。著者初の書き下ろしエッセイ集が誕生。―頑張れ。いつかの自分に送るように。詩人ならではの感性が放つ、文芸の新しい予感。
目次
東京人と桜
書かなくなる日が来るとしたら
音楽
あれから半年
家と砂漠と出発
武道館と父とB’z
ミソニティーブルー
大学生脅威の島国2001
大学生部屋
大学生国語科〔ほか〕
著者等紹介
高橋久美子[タカハシクミコ]
作家・作詞家。1982年、愛媛県生まれ。鳴門教育大学卒業。ロックバンド、チャットモンチーの元ドラム、作詞家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほっしー
15
元チャットモンチーのドラマー・高橋久美子の初エッセイ。3年ぶりの再読。派手さはないんだけど、心に少しずつ染み込んでいく感じが心地良い。言葉の選び方が丁寧だなあ。『音楽』、『大学生』の3編、『ヒトノユメ』が好き。完全にファン目線での好きなんだけど、彼女の言葉は家族のような温かみがあって好き。優等生気質あり、ダメ人間気質あり、1つのことにとことん取り組む気質あり、見切り発車気質ありと彼女の素の一面が随所で見られる。ファンにも読んでほしいけど、そうじゃない人たちにも読んでほしい1冊。さらっと読めるのが良い。2016/08/31
さらさら
5
チャットモンチーの元ドラムの高橋久美子氏のエッセイ。ウィキペディアでチャットモンチーについて調べたことがあるけど、それでは得られない彼女の想いが伝わって、よくわからないけど泣きそうになった。「ハナノユメ」「シャングリラ」「サラバ青春」などの作詞を手がけた彼女の詞がすきでした。「8センチのピンヒール」「小さなキラキラ」「親知らず」も! 自然のはなしなるほどなぁと思った。2014/04/03
ゼラニウム/フウロソウ科
5
タイトルがいい。最後が「。」ではなく「、」。読み終えて、思いつつ、嘆きつつ、走りつつ、に続く言葉は何だろうとぼんやりと思った。2013/08/16
わかばやし
5
もともとチャットモンチーが好きで飛びついたのもあるけれど、くみこんの書く文章は何気ないところがいいんだと気づいた。選ぶことば、リズムが心地良かった。 大学でのエピソードは自分の大学時代を思い起こすようでとても好き。2013/03/20
miki
4
クミコンの言葉選びがわたしは好きでこの本を手にとってみた。学生時代のこと、音楽のこと、作家としてスタートした時のこと、旅先での出来事など。これらがあっての高橋久美子なんだなって思えた。オレンジの話やホームステイ先での話がお気に入り!何気ない日常でも愛おしく思えました。2015/03/02