出版社内容情報
大地震と原発事故と戦争と格差によって招来される破局を、文学者の危機意識が透視する。黙示録的な予見が込められた書。
目次
巻頭詩 太古から曳いてきた未来の音
1(死と滅亡のパンセ―神なき瓦礫の原にて;声の奈落―ニッポン語という残響)
2 破滅の渚のナマコたち―亡命と転向と詩(キリヤット・F・コーエンとの会話)
3 『眼の海』をめぐる思索と想念
4 標なき終わりへの未来論―生きのびることと死ぬること
5(神話的破壊とことば―新たな内部へ;非情無比にして荘厳なもの ほか)
6 「人間存在の根源的な無責任さ」について―災禍と言葉と失声
著者等紹介
辺見庸[ヘンミヨウ]
1944年宮城県石巻市生まれ。70年、共同通信社入社。北京特派員、ハノイ支局長、外信部次長、編集委員などを経て、96年退社。この間、78年、中国報道で日本新聞協会賞、87年、中国から国外退去処分を受ける。91年、小説『自動起床装置』(文藝春秋刊、文春文庫、新風舎文庫)で芥川賞、94年、『もの食う人びと』(共同通信社刊、角川文庫)で講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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