内容説明
津波に襲われた町で被災者一人ひとりが経験したこと。助け合って生きる絆。死のかたわらで営まれるいのちの輝きを伝える、未来のための記録。
目次
澤田幸三さん(長距離トラック運転手)―全てを失くして、大切なことを学んだ気がします
菊池忠彦さん(釜石の漁師)―オヤジを奪った海だども、オレにはやっぱり海しかねえ
菊池玲奈さん(岩手県立大槌高校三年)―だって、助かる命を救いたいじゃないですか
堀切友哉さん(遠野市の消防士)―逆境で人は変われるんですね
新田貢さん(家族三人を失った父親)―僕たちは心まで失ったわけじゃない
吉田寛さん(電器店の二代目)―悲しい時は思い切り泣くのが一番ですっけ
藤原正さん(全盲の鍼灸師)―苦しんでいる人の心と体を第一に考えなくては
中村亮さん、三三子さん(視覚障害の兄妹)―我々も自分たちから動きたい
手話サークル「橋」―ろうあ者は私たちだけじゃない
吉田千壽子さん―いつ死んでもいいように、毎日を悔いなく生きたいの〔ほか〕
著者等紹介
萩尾信也[ハギオシンヤ]
1955年、長崎県生まれ。小学校三年から高校二年まで岩手県釜石市に在住。80年、早稲田大学社会科学部卒業後、毎日新聞に入社。前橋支局、東京本社社会部、バンコク支局特派員、外信部デスク、サンデー毎日編集次長などを経て2001年10月から東京社会部編集委員。新聞に連載した「生きる者の記録」で、2003年「石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞」を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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