内容説明
要注目作家・いしいしんじと共に東京の街を歩きながら、人生について語り尽くす20時間。―路上の大河対談「苦悩の珍道中」に加え、人生相談「町田康のどうにかなる人生」を収録。町田康、初の相談+対談集。
目次
どうにかなる人生―人生相談・回答/町田康(彼の家は一流志向;何をやっても続かない;哲学にハマっている夫;夫が愛してくれません ほか)
苦悩の珍道中―対談・町田康×いしいしんじ(悲しき蜂犬;半びとりのひとびと;仮説の空、仮説の苦悩;藤棚パラダイス)
著者等紹介
町田康[マチダコウ]
1962年大阪府生まれ。80年、バンド「INU」でアルバム『メシ喰うな』(徳間ジャパン)発表。82年、映画『爆裂都市』(石井聡互監督)に出演。92年、詩集『供花(くうげ)』(思潮社)。97年、小説集『くっすん大黒』(文芸春秋)でBunkamuraドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞を受賞。2000年7月、『きれぎれ』(文芸春秋)で第一二三回芥川賞受賞。2001年9月、詩集『土間の四十八滝』(メディアファクトリー)で第九回萩原朔太郎賞受賞
いしいしんじ[イシイシンジ]
1966年2月大阪生まれ。京大仏文科卒。出版社勤務、編集者を経て作家となる
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感想・レビュー
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xtc1961ymo
6
いしいしんじさんとの対談と新聞連載された、人生相談との二本立て。相談の方は、相談事を肴に、自分の些末なぐだぐだな人生観を開陳して、笑わせてくれます。読者も為になる答えは最初から期待してないみたいだし(笑)後半の対談は味わい深かったです。うらぶれた界隈のなんとも投げ遣りな様子。蜂犬や焼鳥屋などのしょぼくれ感がいい味を出してます。真面目な本だと思い買った人は金帰せとなりますのでご注意を。2014/11/11
sayzk
4
悩みなんて所詮いくつかの類型に分類されてしまい、それが所謂リーディングという芸当(簡単にはできんことであるが)を成立させる。マーチダ君に寄せられた相談はかなりの数が対人関係だったそうな。かなり前に図書館で「禁煙」の相談だけ読んで面白かったので、今回借りて帰って完読。2013/01/14
美亜希
3
町田さんが人生相談てマジか、と思いながら読む。「それ答えになってへんやん(笑)」という答えも、よくよく読んでみると的は獲ている不思議。まぁ答えはズレてんだけど(爆)。パンクですな。2011/02/25
amplecutter
2
人生相談パート、案外にまっとうな返答かつ面白かった。東京散歩は見たことがない場所が多くてあんまりピンとこなかったけど、鳥に石を投げて「きゃあ、こわい」って言う女の人のところで思わず笑ってしまった。2012/04/28
シュジらう
2
まずまず。【前半】町田人生相談【後半】町田いしい対談、の二部構成。町田康と、人生相談というシステム?との相性の悪さ。「あんたそれ相談になってないよ。ただ愚痴とか不平言いたいだけでしょ。ぅでもそれを直截に書いてまうとアレだから、こいつのノリに乗っかりつつ暗にそれ指摘してこましたろ。示唆しましょうおず」という回答が多い。このコメ欄長文ポストし難い。2009/10/16