目次
第1章 吉野へ
第2章 み吉野
第3章 その前夜
第4章 東国へ
第5章 不破道閉鎖
第6章 夜間行軍
第7章 神風の伊勢
第8章 東海の嵐
終章 戦い済んで…
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
翔亀
14
【壬申の乱6】梨木さんの「丹生都比売」の発想源の本。著者は毎日新聞記者。吉野、宇陀、伊賀など壬申の乱の舞台を実地に踏査し、山・川・神社・旧跡・遺跡・古墳を辿り、古老や地方史家から聞き書きする。なぜ大海人(天武)は吉野に潜んだのかを丹念に探索し、原吉野人や国栖などの「まつろわぬひと」山人の伝承、さらに被征服先住集団、朱(=水銀)を産出する丹生の女神(=丹生都比売)の国を探り当てる。この「再生の神」の地吉野で大海人はメタモルフェーゼしたり、と。民俗学的な取材力と想いに満ちた詩情あふれる感動的な傑作■93 2014/02/26
ひろただでござる
0
壬申の乱が起きた原因と大海人が勝利した理由というテーマがごっちゃになってる筆者の思い込みに途中からついて行くのが辛くなったけどとにかく読了。梨木香歩さんの「丹生都比売」繋がりで読むことになったけど、この本とあの本から「丹生都比売」を生み出すとは梨木香歩さん凄いです。2018/05/21