内容説明
文芸誌の編集者一筋に40年。個性豊かな文学者の傍らにあって、創り出された作品の最初の読者という、余人に許されぬ至福の瞬間を享受し得た著者が、詩神に捧げる讃歌。
目次
室生犀星
川端康成
三好達治
佐藤春夫
檀一雄
三島由紀夫
坪田譲治
北畠八穂
福永武彦
島尾敏雄:野上彌生子
森茉莉
保田与重郎
田中美知太郎
吉川幸次郎
草野心平
円地文子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たおみ
0
森茉莉『贅沢貧乏』→群ようこ『贅沢貧乏のマリア』→本書という芋蔓式に出会えた。新潮社で働いていた頃に担当された名だたる文豪たちとのエピソード集。室生犀星、川端康成、三島由紀夫、森茉莉などなど。未読の作家どころか名前も本書で初めて知るような知識だったけど、登場人物みんなにどんどん魅了されてしまった。唯一読んでいた森茉莉の逸話は特に笑えてしまった。当然だけろ一人ひとり個性が全く違う。だけど、各々がどっしりした信念や価値観を携えているように見られて、そこにとても魅了されてしまった。2023/05/20
司
0
室生犀星と森茉莉のために再読。2020/09/22