毎日文庫<br> 水車小屋のネネ

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毎日文庫
水車小屋のネネ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 528p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784620211015
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

「誰かに親切にしなきゃ、人生は長くて退屈なものですよ」
幅広い年代に支持されるハート・ウォーミングな物語で、 第59回谷崎潤一郎賞、2024
年「本屋大賞」第2位など、読書界の話題をさらった津村記久子の代表作、ついに文庫化!

18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉
ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生――
助け合い支え合う人々の40年を描く長編小説


【目次】

内容説明

「家出ようと思うんだけど、一緒に来る?」身勝手な母親から逃れ、山間の町で暮らし始めた18歳の理佐と8歳の律。姉妹を見守る蕎麦屋の浪子さん、絵描きの杉子さん、そしてしゃべる鳥「ネネ」。ネネのいる水車小屋で働く青年・聡、水車小屋に現れた中学生・研司…人々が織りなす40年にわたる愛おしい物語。第59回谷崎潤一郎賞受賞、2024年本屋大賞第2位など、読書界の話題をさらった感動作!

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年大阪市生まれ。2005年「マンイーター」(のちに『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で太宰治賞を受賞してデビュー。08年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で野間文芸新人賞、09年『ポトスライムの舟』で芥川賞、11年『ワーカーズ・ダイジェスト』で織田作之助賞、13年『給水塔と亀』で川端康成文学賞、16年『この世にたやすい仕事はない』で芸術選奨新人賞、17年『浮遊霊ブラジル』で紫式部文学賞、19年『ディス・イズ・ザ・デイ』でサッカー本大賞、20年「給水塔と亀(The Water Tower and the Turtle)」(ポリー・バートン訳)でPEN/ロバート・J・ダウ新人作家短編小説賞を受賞。『水車小屋のネネ』で谷崎潤一郎賞を受賞。『水車小屋のネネ』は他に「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト第1位、「キノベス!2024」第3位、2024年「本屋大賞」第2位、第4回「みんなのつぶやき文学賞」国内編第1位に選ばれた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ぼっちゃん

64
【2024年本屋大賞2位作品】文庫で再読。母親の恋人に短大の入学金を使い込まれ、その男から虐待に近い扱いをされている8歳の妹を放置している母親から離れるために二人で生活することにした姉妹とヨウムのネネとの物語。研司の言葉で”出会った人が分けてくれたいい部分で自分はたぶん生きている”とあるように多くの人に見守られ、それが連鎖していく温かくなる物語だった。【サイン本】2026/06/04

エドワード

43
山下理佐・18歳と律・8歳の姉妹は、母の新しい恋人から逃げた。1981年。後の東日本大震災の描写から、北関東の農村のそば屋夫婦に救われ、働くことになったようだ。それから10年ごとに語られる、姉妹を中心とする様々な人々の40年の物語。そば粉を作る水車小屋にいるのがヨウムのネネだ。「空っぽ!」と注意する仕事をしている。40年は長い。農産品販売所、発電所、学校。広がる世界、広がる人間関係。「ネネは姉妹が何とか立ち往けている象徴、と律は思う」いいね。理佐と律が助け合い、人々と誠実に向き合う様に心が明るくなるね。2026/05/22

mayu

31
子育てよりも男を選んだ母の元を離れた高校を卒業したばかりの理佐と小学生の律、水車小屋でそば粉管理の仕事をしている鳥のネネと共に大人へと成長していく物語。絶望を感じる状況の中にあっても投げ出さずに幼い妹を連れて自分の中の最善を見つける姉の理佐の行動力が凄いなぁ。周囲の人達は偏見を持ったり同情をする訳でも無く、気にかけてくれる距離感がとても良い。その程良い距離感が互いを気にかけ合う関係性に繋がって、ネネと共に縁も広がっていく。私も相手の負担にならない程度に人を助ける人になれたらなと感じた一冊。2026/05/11

Sakae

26
付かず離れずの程よい関係性に惹かれ、その中での日々の描写がとても心地よかった。二転三転することはなく淡々と進んでいくのだが、少しずつ周囲が変わっていく。40年という長い年月で見たとき、ほんの一時期しか関わらなかった人がほとんどだが、受け取った厚意はいつまでもその心の中で息づいている。無意識のうちに生まれる助け合いの気持ちが大きな輪になって循環していく様子が描かれ、終始誰かの親切心に溢れていた。世の中は案外こうして回っているのかもしれない。良心の上に成り立つ交流を信じたい、周囲の善意に謙虚でありたい。2026/05/20

ありす

20
本当に不思議で、でもどこまでも優しい物語。読む前は『ネネ』という女の子の成長物語だと思ってた。だけど『ネネ』はヨウムという鳥の名前だった。10年ごとに話が進んでいく中で、彼ら彼女らが10年でここまで変わったのかという感慨にふける繰り返しだった。子どもがそんなこと気にしなくていいのにっていうシーンが多くて胸がチクチクした。この土地の大人たちのように、皆で子供を育てる世の中に戻ればいいのにと感じずにはいられない。2026/05/09

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