毎日文庫<br> 虫とゴリラ

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毎日文庫
虫とゴリラ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784620210513
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報



養老 孟司[ヨウロウタケシ]
著・文・その他

山極 寿一[ヤマギワジュイチ]
著・文・その他

内容説明

2大知性が語りつくした日本の未来像。未曾有の危機を迎えている人類を待つものは希望か、滅亡か。“虫とゴリラ”の目で、人間の世界をとらえ直し、自然との新たな共存の道をさぐる。「人間以外の自然とも感動を分かち合う生き方を求めていけば、崩壊の危機にある地球も、ディストピアに陥りかけている人類をも救うことができる」―話題のロングセラー待望の文庫化!

目次

第1章 私たちが失ったもの
第2章 コミュニケーション
第3章 情報化の起源
第4章 森の教室
第5章 生き物のかたち
第6章 日本人の情緒
第7章 微小な世界
第8章 価値観を変える

著者等紹介

養老孟司[ヨウロウタケシ]
1937年神奈川県生まれ。東京大学名誉教授。医学博士。解剖学者。東京大学医学部卒業後、解剖学教室に入り、東京大学教授となる。退官後、北里大学教授、大正大学客員教授を歴任。京都国際マンガミュージアム名誉館長。1989年『からだの見方』でサントリー学芸賞を受賞。『バカの壁』で毎日出版文化賞を受賞

山極寿一[ヤマギワジュイチ]
1952年東京都生まれ。霊長類学者・人類学者。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。京大総長、日本学術会議会長を歴任し、21年4月より総合地球環境学研究所所長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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評価

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感想・レビュー

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Tomomi Yazaki

19
虫好きの養老先生と、霊長類の研究では言わずと知れた山際先生の対談。旧知の仲だけど、初めての対談だそうで、共に自然や人間を語り合います。方や昆虫、方やサルで好き放題に話を進めますが、その骨子はしっかり絡み合うから不思議です。そしてその内容は、日本列島改造論から身近な話題にもおよぶ。自然を愛することに関して他国に比べるべくもない日本人が、どうしてここまで日本列島を破壊出来たのか。そして今、声高らかに生態系や多様性の保全を訴える。本書を読めばはからずも、日本人だけではなく、人間の隠れたエゴを知ることになります。2022/12/01

左近

3
虫を愛する養老先生、アフリカでゴリラと共に雨宿りをしたこともある山極先生。この二人が対談したら絶対に面白いはず!確信と共に購入し、そして、予想通りに夢中になって読んだ。それぞれの専門分野にベースを置きながらも、話題は縦横無尽に駆け巡り、人間も自然界の一部に過ぎないという、当たり前の事実を思い出させてくれる。産業革命以降、合理性、効率化という、一見最もらしいけど、実はあやふやなお題目に支配される社会の危険性。以前、お米の食味を鑑定する人が「美味しさには雑味が大事」と話していたのを連想した。2022/12/28

かおり

1
京都の都市に城壁がないことについて、歴史の専門家だと反勢力のことや物理的なことで考えるのに、この対談では生活の伝統や様式の中や結界で語られるのが、興味深かった▼言葉を話すことによって、物事が逆に抽象化して、コミュニケーションにすれ違いが発生したり、脳が小さくなったという話が面白かった。2023/01/18

ぱぴぷぺぽ

0
,***** 話題が多岐にわたり 大変 おもしろかった。 特に 房総半島の猿には 非常に興味を持った。 2024/04/13

Hat

0
言わずと知れた「バカの壁」の養老先生(虫博士)とゴリラと会話できるという噂があるほどゴリラに近い山際先生との対談です。古き良き日本の話、生命の神秘などについて、興味深い話が山ほど出てきます。そして、未来への警鐘も。これまで、我々の先祖であるゴリラやさらに原始的な虫を研究しつくしたお二人だからこそ、この延長上にある人類の未来が見えるのかなと感心させられました。2024/01/10

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