出版社内容情報
人間の考える「あたりまえ」を疑え。霊長類学者によるゴリラ目線の文明論。
内容説明
私たちはこの地球を人間の支配のもとにつくり変えたと思い込んでいた。気候変動、パンデミック、戦争、大きな危機にある人類―プラネタリー・バウンダリー(地球の限界)を迎えた中、私たちが幸福に生きるためには、何が必要なのか?動物の一種としての人間に立ち返り、これからの共同体・国家のあり方を問う。ゴリラ研究の権威による、霊長類視点の文明論。
目次
第1章 なぜ人は満たされないのか(ぼっち飯と建売住宅が人をサルにする;家族と共同体の危機について;人を人たらしめるものとは ほか)
第2章 しなやかな人間を創る教育とは(サル真似で野生の心を育てるべし;解のないジャングルで学ぶということ;未来を生みだすアートなサイエンス ほか)
第3章 人類が見落としている平和への近道(サルの心が支配する現代日本;争いは人類の本性なのか;心地よい地方のつくり方 ほか)
著者等紹介
山極寿一[ヤマギワジュイチ]
1952年、東京都生まれ。霊長類学者・人類学者。京都大学理学部卒、京大大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学、理学博士。ゴリラ研究の世界的権威。ゴリラを主たる研究対象にして人類の起源をさぐる。ルワンダ・カリソケ研究センター客員研究員、日本モンキーセンターのリサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手、京大大学院理学研究科助教授を経て同教授。2014年10月に京大総長、17年10月に日本学術会議会長に就任、いずれも21年9月まで務めた後、21年4月より総合地球環境学研究所所長。日本の学術界を牽引する存在になっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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