内容説明
母さんがスイカを産んだというのに、なんだか、みんなおどろいてないみたい…。第22回「小さな童話」大賞大賞受賞作品、待望の単行本化!!対象:小学校低学年から。
著者等紹介
奥原弘美[オクハラヒロミ]
1962年、東京都生まれ。國學院大學栃木短期大學、法政大学文学部卒業。子育てが一段落してから創作を始め、日本児童文学社協会の通信講座で学ぶ。「美容室『さくら』の春の客」で第35回JOMO童話賞佳作。「無口な犬のハナコ」で第46回千葉児童文学賞受賞。「スイカのすい子」で第22回「小さな童話」大賞大賞受賞
狩野富貴子[カリノフキコ]
高知県生まれ。広告の仕事を経て、絵本や挿絵の世界に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てんちゃん
27
なんじゃこりゃ?!いい話なのか不気味な話なのか、どう捉えていいのか分からない。『ボク』に弟か妹ができたと思って病院にいったらお母さんが大事に抱えているのはスイカ。最初は戸惑いながらも一生懸命『ボク』もスイカの世話をする。しかしそのスイカは割れてしまって…。小さな童話大賞大賞受賞作。5分で読めますから、見かけたら読んでみてください。王道な絵面なのになんともシュールな作品です。2019/08/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
東京に行った時に、渋谷中央図書館で読んできた本。タイトルで「お母さんのお腹が大きくてスイカみたい!弟妹ができてお兄ちゃん淋しいのかな?」なんて勝手に想像していたのですが、読み始めてつい「えっ?」と声が出てしまいました!だってお母さんが産んだ妹がスイカだったんですもの!これは子どもたちにすすめたい!(面白本という意味ではなく)2024/01/01
Giraffe Teacher
6
フルーツがお母さんから生まれてきたら、私は友達に自慢する。いちごだったら学校に持っていけるから持っていく2024/07/06
遠い日
6
何とも独特の味わいのお話。お母さんのお腹から生まれたのがスイカだったなんて。すんなり受け入れる両親ととまどう兄のぼくとの温度差にどきどき。すい子と名付けた妹の世話で明け暮れるひと夏。どこへでも転がるすい子は目が離せない。そして、別れの時がやってきた。あくまでもスイカとして生き切ったすい子。そしてその後のエネルギッシュな展開もクール!2023/08/09
べあー
2
あんまり知られてないけど、読むと絶対じんわりと泣く。「お母さんが生んだ僕の妹は、すいかだった」衝撃的な設定だけど、お母さんのまっすぐな愛情に胸が打たれる。すいかだろうがメロンだろうが、親にとっては大切なかわいい子供。生まれてきてくれただけで感謝する。そう思わせてくれる一冊。2012/01/01
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