内容説明
天才じゃない。だが俺は、凄い。悩める家康43歳―金も人望も器量も足りない男の人生を変えた大事件“小牧・長久手の戦い”。徳川・織田・羽柴、三つ巴の激闘を描く戦国絵巻!
著者等紹介
鈴木輝一郎[スズキキイチロウ]
1960年岐阜県生まれ。日本大学経済学部卒業。91年『情断!』(講談社)で作家デビュー。94年「めんどうみてあげるね」(『新宿職安前託老所』出版芸術社刊に所収)で第四七回日本推理作家協会賞(短編および連作短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
47
思いの外、ダメダメな家康も悪くない。こういう一面もあったのかと楽しめた2023/11/08
宇宙猫
22
★★★★ 軽く読めておもしろかった。三河武士は田舎者で冴えないイメージがあるけど、戦がかりでお金がなくて衣や装備が傷だらけのボロと描かれていて、そういうことなのかと納得。「小牧・長久手の戦い」は重要な割に印象の薄い戦いになりそうとあるのは、世の中的にはそうだったのかと認識。大河ドラマでちょうど放送されたので役者さんの顔で読んでいたけど、織田信雄の大将の風格を持つ美丈夫には違和感があった...2023/09/04
ドッケン
20
もし事実がこの通りなら、徳川家康は本当に笑えるキャラですね。かなり楽しく読めました!2024/03/28
八雲
5
鈴木さん、初読み。 小牧・長久手の戦いを題材に、家康、秀吉、信雄そして信長を描いた歴史小説。 家康も良かったけれど、このずっとあとの「冬の陣」では、総大将に任ぜられたのに、その夜に大坂城を脱走して家康のもとに走った信雄。 それがまったく違うイメージで、切れ者に書いたことがまた面白かった。 鈴木さん、「面白かった」! 2023/07/05
tama-nyan
4
あ〜面白かった!四人シリーズで鈴木家康大好きになったんだけどバラでの家康も良い。輝一郎氏の人間観察的な人物の描き方が好きですね~。信雄も素敵に描かれてたし。この阿茶局も好き。きっと鈴木さん、登場人物が大好きなんだろな。2023/08/03