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魂萌え!

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  • サイズ B6判/ページ数 477p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784620106908
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

夫の急死後、たった一人で世間という荒波に揉まれ、漂流しつづける主婦・敏子。六十歳を前にして、惑う心は何処へ?ささやかな<日常>の中に豊饒な世界を描き出した桐野夏生の新たな代表作。
大反響の毎日新聞連載小説、待望の単行本化!

内容説明

夫の急死後、世間という荒波を漂流する主婦・敏子。六十歳を前にして、惑う心は何処へ?ささやかな“日常”の中に豊饒な世界を描き出した桐野夏生の新たな代表作。

著者等紹介

桐野夏生[キリノナツオ]
1951年金沢市生まれ。93年、「顔に降りかかる雨」で第39回江戸川乱歩賞受賞。98年、「OUT」で第51回推理作家協会賞受賞。99年、「柔らかな頬」で第121回直木賞受賞。2003年、「グロテスク」で第31回泉鏡花文学賞受賞。2004年、「残虐記」で第17回柴田錬三郎賞受賞、同年「OUT」がエドガー賞(Mystery Writers of America主催)候補に
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミカママ

115
約10年ぶりの再読。この10年、私にもそれなりにいろいろあったし、主人公敏子の年齢にも近くなってきたせいか、身につまされることばかり。59歳で夫を突然亡くした彼女に、次から次へと降りかかる難題。彼女と一緒に腹を立てたり、悲しみに浸ったり、ちょっとだけ恋心を抱いたり、とあっという間に477ページを読了しました。現代のアラフィフ以上の男女が抱える問題をこれだけてんこ盛りしていながら、大仰にしすぎない桐野さんはさすが。なによりもタイトルが素晴らしい!ファイト湧いてくるし(笑)。同年代のそこのあなたもぜひどうぞ。2015/02/16

優希

112
家族に先立たれたらと考えずに入られませんでした。夫の急死により直面した様々な問題。愛人、子供との溝、遺産相続といった要素が降りかかるのがリアルです。専業主婦としてやってきたからこそ、死というきっかけが外の世界にも触れなければならない現実が待ち受けていたのだと思いました。女性目線で描いた死と社会との関わりですが、男性目線で同じ物語を描いたらどうなるのか気になるところです。2017/05/13

mike

88
敏子と世代がドンピシャな私はうんうん、そうよねそうよねとひたすら首肯。でも、冷静になってみると、敏子さん行き当たりばったりで、無責任で、危うくて、もう見ちゃいられない。そんなとこでお金使っちゃだめやん。いやはやお人好しというかおせっかいというか…しかしだ!よくよく考えると、私もかなりの世間知らず。いつも誰かに寄生依存して生きてきた気がする。敏子は夫に先立たれ、思いもよらぬことが沸き起こり、そして強くなったが、私は大丈夫か?と振り返るのだった(。_。)2024/11/08

やも

77
63歳で急死した夫に、10年来の愛人がいたのとが発覚。主人公は59歳で未亡人になった。さざ波はあれど、嵐に見えた事はなかった長い結婚生活。夫の死によって露わになっていく息子や娘の一面。友人たちの刺さる一言一言。自分を女として見てくれる男の目線。半ば夫への当てつけで、今までしたことのないことをしてみようと飛び込んでみた世界はスリリングでどこか麻薬的。ルーティンで生きる毎日の安定も捨てがたいけど、一寸先に何が待ち受けてるか分からないことを楽しめる自分ってのも、案外悪くない。サブキャラ達も( ´∀`)bグッ!2024/10/22

白のヒメ

56
「不惑の年」を越えた人なら、男女どちらも共感出来るような小説ではないかと思う。洒落にならない~~と思うような出来事の連続なので、中高年の男女には共感するからこそ、読み続けるのは痛いかもしれない。かくいう私も、痛いから片目で読み進めてみたり(笑)でも、先が気になるのだよね。そして、痛いのに読み続けるという事は、それだけ面白いという事。でもこの小説は、若い人(それも未婚)の方々にはつまらないかもなあ。2019/03/17

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